珍しいきのこ『サンゴハリタケ』を自宅で栽培してみた!

室内でカンタンにきのこ栽培が出来るキットを販売している『森のきのこ倶楽部』さんが、数量限定・期間限定で面白い商品を発売しました!

その名も『めずらしいきのこ農園【サンゴハリタケ】』

サンゴハリタケ栽培キット

白いサンゴのような見た目の美しいきのこが育つ栽培キットです。

実はこのたび、森のきのこ倶楽部さんからモニターにご指名いただき、サンゴハリタケ栽培キットをお送り頂きました。

商品PRを兼ねて、セット方法や栽培の様子を紹介いたします。

 

目次

サンゴハリタケ栽培キットは数量限定

『もりのきのこ農園』は、室内でカンタンにきのこを育てられる栽培キット・シリーズです。

しいたけ、えのき、アラゲキクラゲ、エリンギ、なめこ等、多様なきのこがラインアップされているのですが、今回特に珍しい『サンゴハリタケの栽培キット』が発売されました!

ネットショップでの販売単価はこちらです。

商品名 販売価格
めずらしいきのこ農園
『サンゴハリタケ』
1,700円
(楽天市場)

 

かなり希少性が高いきのこですが、価格はしいたけやえのきなど他の栽培キットと変わりません。

販売期間は4月上旬~5月下旬まで。

数量限定販売とのことですので、欲しい方は早めに注文しておきましょう。

 

『サンゴハリタケ』とは

サンゴハリタケ

サンゴハリタケは、秋に広葉樹の倒木や切り株から発生するきのこです。

白い枝を分岐させながら成長し、無数の針が広がる姿はまるでサンゴのよう。

とても美しい見た目をしています。

サンゴハリタケは食用になるきのこで、美味しい出汁がでるため煮物や汁物によく使われます。

ちなみに、見た目が似ている『ヤマブシタケ』は、サンゴハリタケ科サンゴハリタケ属のきのこで、サンゴハリタケの近縁種です。

 

サンゴハリタケ栽培キットの育て方

4月上旬、森のきのこ倶楽部さんからサンゴハリタケの栽培モニターに抜擢いただき、自宅に栽培キットが届きました。

ありがとうございます!

きのこは生き物ですから、キットが届いたらすぐに栽培を始めるのが基本です。

早速セットしていきましょう。

 

セット内容

  • サンゴハリタケの菌床 1個
  • 説明書 1枚
  • 栽培袋 1枚

めずらしいきのこ農園『サンゴハリタケ』

 

セット手順

  1. 菌床が入っている袋の上部をカット
  2. 菌床ブロック上面の白い膜を削り取る
  3. 菌床に水を吸わせる
  4. 栽培用の袋に入れ、洗濯ばさみなどで止める

※作業自体はとても簡単ですが、30分程度水に浸しておく工程があるので、時間に余裕をもって始めてください。

 

1.菌床が入っている袋の上部をカット

サンゴハリタケ栽培キットのセット方法

菌床ブロックが入っている培養袋の上部を、3cmほど残してハサミでカットします。

※菌床ブロックは絶対に培養袋から出さないでください。袋に入れたまま栽培します。

 

2.菌床ブロック上面の白い膜を削り取る

サンゴハリタケ栽培キットのセット方法

菌床ブロックの上面を覆っている白い膜(菌糸)を、スプーンなどで全て削り取ります。

きのこが育っている場合も同様に掻き取ってください。

 

3.菌床に水を吸わせる

サンゴハリタケ栽培キットのセット方法

菌床ブロックの上面に水道水を張り、30分ほど吸わせてから水を捨てます。

ブロックを逆さにして、なるべく水気を切りましょう。

 

4.栽培用の袋に入れ、洗濯ばさみなどで止める

サンゴハリタケ栽培キットのセット方法

付属の栽培用の袋の中に入れ、袋上部を半分程度開けた状態で洗濯ばさみなどで軽く閉じておきます。

これでセット完了です。

菌床は、直射日光が当たらない場所で管理しましょう。

 

日々の管理

日々行う事は水やりです。

1日朝夕1回程度、栽培袋を開けて霧吹きなどで水をあげてください。

栽培袋の内側に水滴がつくくらい、しっかりと保湿します。

順調にいけば1~2週間でサンゴハリタケの目が生えてきます。

 

栽培時の注意事項

サンゴハリタケ栽培時は次のことに注意しましょう。

 

注1)乾燥させない

栽培ブロックの表面が乾燥しすぎると、きのこが生えてこないばかりかカビが発生することがあります。

付属のビニール袋に入れて栽培することで湿度を適度に保つことができるので、必ず活用しましょう。

また、直射日光の当たらない場所に設置し、朝夕の水やりを忘れないようにしてください。

 

注2)栽培適温

サンゴハリタケの栽培に適した温度は10~20℃です。

また、夜間はなるべく15℃前後になる場所に置いてください。

栽培適温 10~20℃

 

サンゴハリタケ栽培は難易度高め?

『もりのきのこ農園』シリーズは簡単に栽培できるものが多いですが、サンゴハリタケ栽培キットは若干難易度が高めだと感じています。

というのも、2022年に初めてこのキットが発売された時、意気込んで購入したものの栽培に失敗してしまった過去があるんです。

きのこが全く生えて来ず、そのうち菌床にカビが発生。

あわててカビた部分を削り、すごく小さくなった菌床を鉢に移し替えて水やりを継続したところ、11月にやっとミニサイズのサンゴハリタケが生えてきました。

 

 

これはこれで可愛かったですが、やっぱり大きく育ったサンゴハリタケが見たい。

ということで、今回はリベンジでもあるんです。

 

順調に育ったサンゴハリタケ

昨年は非常に苦戦したサンゴハリタケ栽培ですが、今年は順調に育ちました!

セットしてから5日後にサンゴハリタケの幼菌を確認。

サンゴハリタケの発茸

 

セットしてから2週間後には、立派なサンゴハリタケに成長しました。

サンゴハリタケ

 

リベンジ成功と言ってよいでしょう!

今回、特に気を付けたのは水やりです。

カサと柄をもつきのこと比べてサンゴハリタケの枝はとても細いので、乾燥しやすいのかもしれません。

ですから、他のきのこの栽培キットより多めに霧吹きするように心がけました。

 

サンゴハリタケの収穫方法

サンゴハリタケは個体によって大きさが全然違うので、収穫適期が分かりにくいきのこです。

森のきのこ倶楽部さんに聞いたところ、『だんだん先っちょが変色してくるのでその前に収穫をしていただければと思います』とのことでした。

こればっかりは、自分でタイミングを計るしかありません。

自分はかなり大きく育つまで我慢しました。

サンゴハリタケ

 

うん、ばっちり!

それではさっそく収穫していきます。

説明書によると、ハサミやカッターなどで根元から切って収穫します。

子供だけで収穫するのはちょっと危険かもしれないので、大人と一緒に作業すると良いでしょう。

サンゴハリタケは結構脆く、収穫時に触れたところからポロポロと崩れていきました。

ヤマブシタケよりだいぶ脆いです。

気付くとどんどん小さくなってしまうので、収穫時はお気を付けください。

収穫したサンゴハリタケはホイル焼きで頂きました。

 

 

見た目のイメージより旨味の強いきのこで、とても美味しかったです。

菌床はまだまだ元気そうだし、引き続き2回目発生に挑戦してみます!

 

まとめ

  1. めずらしいきのこ農園『サンゴハリタケ栽培キット』は数量限定で発売された特別仕様
  2. サンゴハリタケはサンゴのような見た目をした美しいきのこ
  3. 他のきのこ栽培キットと比較して難易度は高め
  4. 収穫したサンゴハリタケは旨味が強くとても美味しかった

 

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この記事を書いた人

露木 啓(つゆきのこ)のアバター 露木 啓(つゆきのこ) 関東きのこの会 代表

『“キノコ”といったら露木までっ!』
元きのこ問屋の営業マン。
生産者さんからきのこを仕入れ、主に関東のレストランや生協さん、自然食品さんに卸す仕事をしていました。
また『きのこのじかん』という情報発信サイトできのこ記事も書いていました。
今は職業きのこから離れ、趣味としてきのこと付き合っています。
主に土日に散策してきのこを撮ったり。
また、きのこの歌を作詞作曲し歌っています。

・ベーシックきのこマイスター
・ヨコハマきのこ大祭実行委員

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