キノコの根元を切り落とす際、
『本当にここで切っていいんだろうか、もしかしてもったいない事をしていないだろうか』
と、悩んでしまう事はありませんか?
そんなあなたのために、一般的によく販売されている5種類のキノコについて、根元(石づき)の切り方をまとめました。
シイタケの石突の切り方
しいたけの軸には、カサに劣らないどころか、より多くの旨味や栄養素が含まれていることが分かっています。
それを捨ててしまうのはもったいない!
という事で、シイタケの切る部分はこちらです。
軸の先端の固い部分、『石突(いしづき)』だけを切り落としてください。
この部分さえ切り落とせば、残りの軸部分は全部食べることができます。
※軸の食べやすさには個体差があり、固い場合は細かめにカットしてご利用ください。
エノキタケの石突の切り方
どんな料理にも合わせやすい万能食材で知名度抜群、価格もリーズナブル。
それ故に、日本で一番食べられているキノコがエノキタケです。
そんなエノキタケの根元の切りどころはここ。
根元の端、菌床がくっついている部分だけを切り落としてください。
ここさえ切り落としてしまえば大丈夫!後は全部食べられます。
ただ、石突を切り落とした後も根元付近はエノキ同士がくっついたままなので、後は手で少しほぐしてください。
こうして切り口に格子状の切れ目を入れると、手でほぐしやすくなります。
ブナシメジの石突の切り方
ブナシメジは、日本で2番目に多く栽培されている身近なキノコです。
皆さんの食卓に登場する機会も多いですよね!
そんなブナシメジの根元を切り落とすと、いつも軸が短くなってしまうという人はいませんか?
これは軸の真ん中あたりで切ってしまうために起こる現象です。
ブナシメジの軸は、根元の方はお互いにくっついていて、真ん中あたりから1本1本独立していきます。
そのため、パサッと分離させようとして真ん中あたりに包丁を入れると、軸が短くなってしまうのです。
しかし、実際は食べられないのは菌床部だけで、軸のくっついている部分は食べられます。
このことを踏まえブナシメジを切る場所はここ!茶色い線の付近です。
市販されているブナシメジの多くは、プラスチックのビン(菌床ビン)で栽培されています。
根元の茶色い線は、菌床ビンのフチが当たっていた痕跡です。
茶色い線の付近でカットすると、ブナシメジの軸同士はくっついていますが、菌床部は取り除かれています。
あとは手で簡単にほぐすことができます。
マイタケの根元の切り方
見つけると舞い踊るほど嬉しかったマイタケは、今では菌床栽培法が確立し、いつでもスーパーで購入できる定番キノコとなりました。
そんなマイタケの切りどころは・・・ありません!
市販されているマイタケは可食部100%、パックに入っている部分全部食べられます。
これは、生産者さんが収穫時に食べられない菌床部分や固い石づきをカットしてくれているためです。
したがって、ご家庭で切り落として捨てる部分はありません。
また、マイタケは手で簡単に裂けるため、包丁無しで小房に分けることが出来る点も便利!
ぜひ残さず100%使い切ってください。
エリンギの根元の切り方
エリンギは、1990年頃から国内流通するようになった比較的新しいキノコです。
それで定番キノコ入りしているんですから、元々すごいポテンシャルを持っていたという事ですね!
食感の良さが特徴で、クセが無く子供でも食べやすいところが人気の秘密だと思います。
そんなエリンギの根元は・・・切り落とす必要はありません。
生産者さんが菌床部や石づきを切り落として包装してくれているためで、パックに入っている分100%可食部です。
時々エリンギの根元近くに茶色い線が入っていることがありますが、これは栽培に使っている菌床ビンのふちが当たっていた痕跡です。
気になる場合は鉛筆削りの要領で、線だけそぎ落としてご利用ください。
※まれに、株のまま販売されているエリンギで菌床がくっついていることがあります。
その際は菌床部のみ切り落として調理にご利用ください。
各キノコのおすすめレシピ
最後に、今回紹介した5種類のキノコのおすすめレシピを紹介いたします。
(レシピ考案:きのこ料理研究家まんぼママさん)
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