関東きのこの会に寄せられる問い合わせの中で最近多いなぁと感じているのが『きのこってどこまで食べられるの?』問題。
今までにこんな問い合わせをいただきました。
- きのこの石突き部分ってどこでカットしたら良いかいつも悩む・・・
- えのきの茎ってどこまで食べられるの?
- たぶん、ずいぶん無駄にしているのではと思いながら切っています
確かにきのこって種類によって形状も全然違うし分かりづらいですよね。
こういうきのこ疑問を解消していくのも情報発信に力を入れている関東きのこの会の務め。
ということで、今回はきのこの中でもどこから切ればよいか悩みやすいえのきの切り方について紹介したいと思います。
えのきを観察してみよう
まずはえのきをじっくり観察してみましょう。
今回のモデルは近所のスーパーで売っていたえのきボーヤ(長野県安曇野市産)さんのえのき200gパック。
おそらくパッケージに描かれた顔の人物が『えのきボーヤ』というキャラクターなのでしょう。
余談ですがこの顔、iPhoneのカメラでばっちり顔認識します(笑)
ところでえのきボーヤさんのパッケージは、よくみると根元近く(顔の横)に緑の線が入っているんですよね。
『もしかして、ここで包丁を入れるとちょうど良いと言う生産者さんのメッセージでは?』
と、以前気になって生産者さんに質問したことがあります(実はお知り合いなんです)。
しかし『いえ、違います。緑の線はデザイン上のものですよ』と笑いながらあっさり否定されました。
まあ確かにこの線で切ったらキャラクターの顔が切れてしまうし、そんなデザインはしないですよね。
ということで緑の線で切る説はあっさり消滅したのでした。
えのきの根元にある線で切るんじゃないの?
改めてえのきを袋から取り出し良く観察してみると、根元付近に線が入って段差のようになっている部分が確認できます。
『そうか、ここで切るんだな!』
と、おそらく多くの方がこの線の所でえのきを切っているのではないでしょうか。
いえ、違うんです。
この線はえのきを栽培している容器『菌床ビン』の口の部分が当たっていた跡です。
えのきの栽培容器の跡に線が入っているだけで『ここから切ってください』などという意図は全く込められていません。
実際にはこの線より下でも可食部分がたくさんあるので、ここで切ったらもったいないですよ。
えのきは菌床部分さえ切り落とせばOK
それではえのきはどこで切ればよいのでしょうか。
関東きのこの会的えのきの根元の切りどころ、それはここ👇
根元の端、菌床がくっついている部分だけ切り落とします。
ここさえ切り落としてしまえば大丈夫、後は全部食べられますよ!
この断面を見ていただければご納得いただけると思います。
きれいでしょう!
ただ石突きを切り落としても根元付近はえのき同士がくっついているので、ほぐす手間がかかります。
そこで、きのこ問屋の営業マン時代に教わったえのきの切り方をご紹介いたします。
きのこ問屋流えのきの切り方
- 袋のまま根元に近い部分を切り落とします。
- えのきを持ち上げて切り口に格子状の切れ目を入れていきます。
(手を切らない様に気をつけて下さい)
なんか大胆でしょう(笑)
こうすることでえのきがほぐしやすくなりますよ!
ということで『えのきってどこまで食べられるの?』問題はこれにて解決!とさせていただきます。
この記事が少しでもきのこにお悩みの皆様のお役に立ちましたら幸いです。
えのきの根元はどこで切る?まとめ
- 『きのこってどこで切れば良いの?』という疑問を持っている人が多い
- えのきは端の菌床部分さえ切り落とせば後は全て食べられます!
- ”きのこ問屋流えのきの切り方”ならほぐすのも楽です♪
関東きのこの会ではきのこに関する質問を受け付けています。
今回のように『えのきの切り方がわからない!』等、きのこで困っていることがありましたらぜひ問い合わせフォームよりご連絡ください。
可能な範囲でお答えさせていただきます。
注1)全ての質問にお答えはできませんので予めご了承ください
注2)天然きのこの同定、食毒の判定は出来かねます
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