今回は、関東きのこの会によく寄せられる『まいたけについての質問』に回答したいと思います。
- まいたけの石づきってどこからカットすればよいのかさっぱり分かりません・・・
- まいたけってパックに入った分全て使えるの?悩む
このように、まいたけについての質問ではこの石突き問題がダントツでNo.1!
確かにブナシメジやエノキに比べると、まいたけは軸(茎)が無いし、どこからが石づきかよく分からないですもんね。
では、結論からお伝えしましょう。
市販されているまいたけは可食部100%、パックに入っている部分全て食べられます。
どうぞ安心してご利用ください!
それでは関東きのこの会の見解を、詳しく解説いたします。
市販のまいたけには3つの形状がある
さっそく検証のため、スーパーで販売されているまいたけを3種類購入してきました。
主婦の皆様はもうお気づきだと思いますが、実は市販のまいたけには複数の形状が存在しているのです。
- 平らなトレーに乗った100gパック
- ミニ株タイプ
- 大株タイプ
1.平らなトレーに乗った100gパック
昔から一般的な販売スタイルはこちら。
トレーに乗せられたまいたけがラップで密閉されています。
バレーボールくらいの大きさまで育てた株まいたけ(だいたい400~600gくらい)をスライスして100gにしているため、カット位置によっては白い茎が目立つのが特徴です。
有名なブランドだと雪国まいたけさんや一正蒲鉾さんがこちらのタイプ。
2.ミニ株タイプ
手の平に載るくらいミニサイズの株まいたけ(約100~130g入)。
1株がちょうど100gくらいの成菌になるよう、特殊な方法で栽培されているので、スライスすることなく株のままパック・販売が出来ます。
生産者側としてはスライスする必要が無いので手間がかからず、消費者側としては人の手に触れていない分、日持ちが良いというメリットがあります。
すごい技術ですよね。
尚、ミニ株タイプはラップではなくピロー包装でフィルムされている事が多いです。
有名なブランドだとホクトさんがこちらのタイプ。
ちなみに、パックよっては130gくらいの株が入っている事もあり、その時はちょっとお得!
3.大株タイプ
『平らなトレーに乗った100gパック』の原型がこちら。
これをスライスして販売しているわけですが、400~600gくらいの大株のまま袋や箱に入れて販売していることもあります。
大きくなるまでじっくり育てている上に、人の手があまり入っていないので、風味が格段に良いのが特徴。
そのため、料亭さんなどの外食で、天ぷらや炊き込みご飯に使われることが多いです。
また、直売所や道の駅で生産者さんが直売していたり、秋ごろにはスーパーの企画販売などで時々見かけることもあります。
立派なので贈答用としての需要もあり。
検証:まいたけの石づきはどこまで切るのか
それでは、『まいたけの石づきはどこからか』をはっきりさせるため、それぞれ確認していきましょう。
まずはミニ株タイプのまいたけから。
”茎”と呼ばれる白い部分があまり見当たりません。
ひっくり返してみました。
中央に丸い跡が見られますが、ブナシメジやエノキに見られるような菌床(オガ粉などを固めた部分)は付いていません。
石づき、無いですね。
続いて大株タイプ。
※平らなトレーに乗った100gパックも、元はこちらと同じです。
横から見ても軸はまったく見えません。
ひっくり返してみました。
まいたけって茶色いカサの裏面は白いんですよね。
こちらも菌床部分は見られず、石づきはありませんでした。
結論!まいたけは可食部100%
ミニ株タイプ・大株タイプとも石づきは付いていませんでした。
という事で、関東きのこの会が導き出した結論は・・・
『市販まいたけは可食部100%、パックに入っている部分すべて食べられます!』
これは、実は生産者さんが収穫時、石づきより上側でカットしてくれているためです。
販売している時点で菌床部分や固い石突きが付いていないので、ご家庭で切り落としたり、捨てる必要はありません。
また、まいたけは手で簡単に割けるので、そもそも包丁を使わないで調理可能です。
ぜひまるごと全部、食べ切っていただければ幸いです。
まいたけの石づき(根元)はどこまで切るの?のまとめ
- 市販のまいたけは可食部100%、全部食べられる!
- 収穫時に生産者さんが石づきを切り落としてくれているため
- 手で簡単に割けるので、包丁要らずで調理可能
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