先日、自宅でえのき栽培が体験できる『えのきたけ農園』に挑戦したのですが、箱写真に比べてかなり軸が短い状態で収穫適期を迎えてしまいました。
出来ればスーパーで売っているえのきのように軸を長く育てたかったので、詳しい方たちにアドバイス頂いたところ、軸が短くなってしまうのは次の2点が原因になっているようなんです。
- 栽培環境が明るい
- 二酸化炭素が少ない
それなら、これと逆の環境を作ってあげれば軸の長いえのきが育つはず、という事で早速実践してみました!
この記事では『えのきたけ農園』の軸が長く育たない原因と、その対策方法を紹介いたします。
えのきたけ農園の軸が長く育たない!
先日、自宅でえのき栽培が体験できる『えのきたけ農園』に挑戦しました。
栽培の様子はこちら↓
無事にょきにょきとえのきが生えてきて数週間で1回目の収穫に至ったのですが、箱写真に比べてかなり軸が短く育ってしまったんです。
やっぱり『えのき』と言うからには、スーパーなどで見かけるように軸を長く育てたい。
そんなふうにTwitterに投稿したところ、きのこの生産や研究に携わっている優しい方たちがアドバイスをくれました。
えのきの軸が長く育たなかったのは、2つの原因があったんです。
えのきたけ農園の軸が長く育たなかった2つの原因
露木が育てたえのきたけ農園の軸が長く育たなかったのは、次の2点が原因になっている可能性が高いという事でした。
- 栽培環境が明るい
- 二酸化炭素が少ない
1.栽培環境が明るい
1つ目の原因は、えのきたけ農園を育てていた部屋が明るかったことです。
生活している部屋で栽培しているので日中明るいのはもちろん、実はタイムラプス映像を録っていたため24時間ずーっと照明を当てていました。
この状態では、えのきは軸を伸ばすのをやめてしまうようなんです。
えのきはカサの裏側にあるヒダから胞子を撒きます。
しかし、落ち葉の下や木の皮の内側でカサが開いてしまったら、効率的に胞子を拡散することができません。
だから、えのきは暗闇の中では軸を出来るだけ伸ばして、日光を検知できたところでやっとカサを開く生態になっているのではないか、ということでした。
2.二酸化炭素が少ない
これは実際に計測したわけでは無いので正確には分かりませんが、もう一つの原因として考えられるのが二酸化炭素が少なかったことです。
きのこが検知しているのは光だけとは限りません。
酸素や二酸化炭素の濃度が、育ち方に大きく関わっている可能性があるんです。
例えば、落ち葉の下や木のウロの中では酸素が少なく、息苦しさを感じるでしょう。
そういった状態の時にカサを開いても効率的に胞子を拡散できないことが分かっていれば、酸素が潤沢にあるところまで出来るだけ軸を長く伸ばそうとしてもおかしくはありません。
実際にきのこの生産工場では、二酸化炭素濃度を常に計測して調整しています。
この原因と考えられる2点は、多種類のきのこを生産・販売されている七会きのこセンターの渡辺さんのアドバイスで気付かせていただきました。
えのきたけ農園の軸を長く育てる栽培方法
原因がわかれば、それと逆の環境を作ってあげればよいという事になります。
そこで次の栽培方法を試してみました。
- 不要な冊子などを菌床に巻く
- 厚紙などを載せて光を遮る
1.不要な冊子などを菌床に巻く
読み終わった冊子などを菌床に巻いてガムテープで留めます。
2.厚紙などを載せて光を遮る
厚紙などでフタをして光を遮ります。
実際に、えのきの生産工場では紙やプラスチックを巻き、部屋を真っ暗にして栽培しています。
無事、軸の長いえのきが育った!
えのきたけ農園の紙巻き栽培をはじめて8日後、冊子を外してみると・・・
無事、軸の長いえのきに育っていました!
1回目に収穫したえのきと比べてみると、この通り長さが全然違います。
ちなみに、なめこ農園でも紙巻き栽培を試してみたところ、通常時より軸の長いなめこを育てることができました。
これで、きのこの軸を長く育てたい時は、紙巻き栽培が有効という事が分かりました。
まとめ
えのきたけ農園で、えのきの軸が長く育たない原因は2つあります。
- 栽培環境が明るい
- 二酸化炭素が少ない
えのきの軸を長く育てたい場合はこの逆の環境を作ってあげれば良いという事で、『紙巻き栽培』が有効です。
栽培方法はこちら。
- 不要な冊子などを菌床に巻く
- 厚紙などを載せて光を遮る
市販品のように軸の長いえのきを栽培したい方は、ぜひお試しください!
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