きのこは漢字で書くと木の子?いいえ、茸や菌や蕈と書きます【色々なきのこの漢字一覧表】

きのこの楽しみ方って本当に千差万別ですよね。

露木の最近のきのこの楽しみ方・・・それはきのこの漢字を調べること!
漢字からきのこの名前の由来を想像したり、使われている漢字から逆にきのこの特徴に気付かされることも。

”漢字からきのこを深く知る”なんてちょっとインテリな楽しみ方だと思いませんか?

・・・ここだけの話、ちょっと長い名前とか意外性のある漢字が使われていると萌えます。

 

目次

きのこの漢字表記一覧表

漢字表記 読み
たけ、きのこ
くさびら(きのこの意味)
じん、きのこ
菌蕈 きんじん(きのこの意味)
菌茸類 きんたけるい
椎茸 しいたけ
舞茸 まいたけ
平茸 ひらたけ
黒鮑茸 くろあわびたけ
橅占地 ぶなしめじ
本占地 ほんしめじ
畑占地 はたけしめじ
霜降占地 しもふりしめじ
春占地 はるしめじ
桜占地 さくらしめじ
榎茸 えのきたけ
滑子 なめこ
作茸 つくりたけ(マッシュルーム)
木耳 きくらげ
荒毛木耳 あらげきくらげ
楡木茸 たもぎたけ
山伏茸 やまぶしたけ
花弁茸 はなびらたけ、かべんたけ
三鈷茸 さんこたけ
布袋占地 ほていしめじ
大黒本占地 だいこくほんしめじ
仁王占地 におうしめじ
万年茸 まんねんたけ
釈迦占地 しゃかしめじ
山鳥茸 やまどりたけ(ポルチーニ)
黒喇叭茸 くろらっぱたけ(トランペット茸)
網笠茸 あみがさたけ(モレル、モリーユ)
月夜茸 つきよたけ
紅天狗茸 べにてんぐたけ
赭熊網傘茸 しゃぐまあみがさたけ
毒鶴茸 どくつるたけ
火炎茸 かえんたけ
空色茸 そらいろたけ
若草茸 わかくさたけ
椎灯茸 しいのともしびたけ
緑青腐菌 ろくしょうぐされきん
大木登猪口 おおきのぼりいぐち
西洋松露 せいようしょうろ
細々裂一夜茸 ささくれひとよたけ
雁茸 がんたけ
鶴茸 つるたけ
狐蝋燭 きつねのろうそく
蟹爪 かにのつめ
鼈茸 すっぽんたけ
珊瑚針茸 さんごはりたけ
犬千本茸 いぬせんぼんたけ
猿腰掛 さるのこしかけ
大白蟻茸 おおしろありたけ
鱒茸 ますたけ
蜂茸 はちたけ
蛹茸 さなぎたけ
蝉茸 せみたけ
台湾蟻茸 たいわんありたけ
昇竜茸 のぼりりゅうたけ
鬼猪口 おにいぐち
天狗茸 てんぐたけ
松茸 まつたけ
卵茸 たまごたけ
袋茸 ふくろたけ
杖茸 つえたけ
埃茸 ほこりたけ
脳茸 のうたけ
箒茸 ほうきたけ
茶滑紡錘茸 ちゃなめつむたけ
裏紅布袋占地 うらべにほていしめじ
乙女笠 おとめのかさ
口紅茸 くちべにたけ
血潮茸 ちしおたけ
夜光茸 やこうたけ
銀河茸 ぎんがたけ
深山卵天狗茸 みやまたまごてんぐたけ
朱鷺色平茸 ときいろひらたけ
落葉茸 おちばたけ
柳松茸 やなぎまつたけ
襟巻土栗 えりまきつちぐり
大白唐傘茸 おおしろからかさたけ

 

【参考】きのこの英語についてはこちらをご覧ください↓

 

きのこの漢字は木の子?茸?菌?蕈?

きのこの漢字は木の子?

きのこを”木の子”と表記することはほとんどありません。

語源的には木から生えている物体を見て『なんだこれ?木の子供かな・・・木の子・・・よし、こいつは”きのこ”だ!』となったと容易に想像できます。

しかし、きのこは木から生えるものだけではないですし、今では”木の子”の字はそぐわないと思います。

では、きのこの漢字に何が使われているかというと『茸』『菌』『蕈』などです。

 

茸(たけ、きのこ)

”茸”の音読みはタケで訓読みはきのこ
この漢字はずばりきのこを表しています。

椎茸、舞茸などでおなじみですよね!

 

菌(きん、くさびら)

”菌”はカビや乳酸菌など菌類(きんるい)を表す漢字でもありますが”菌”一文字でくさびらと読みきのこを表す漢字でもあります。

滋賀県栗東市にある菌神社(くさびらじんじゃ)はきのこを祀った神社です。

菌神社(くさびらじんじゃ)

 

蕈(じん、きのこ)

あまり見慣れないかもしれませんが”蕈”きのこを表す漢字じんとも読みます。

ちなみに鳥取県にあるきのこの種菌メーカー、日本きのこセンターさんの月刊誌は『菌蕈(きんじん)』というタイトル。

菌蕈もきのこを総称する言葉です。

 

青果業界では菌茸類という言葉を使っていました

一般の方が使う機会は少ないですが、私が元いたきのこ問屋や八百屋さん、市場などの青果業界ではきのこの事を『菌茸類』という漢字で表していました。 

これは『きんたけるい』と読みます。 

堅いイメージがあるし、そもそも青果業界以外ではあまり使われませんが、きのこ問屋として公的な文書(?)を作るときなどはこちらの漢字を使っていました。

”菌茸類”なんて堅い言葉のように感じますが要は”きのこ類”と同義語なんだと思います。

いろんなきのこの名前を漢字で書いてみよう!

菌茸類の中でも椎茸・舞茸は漢字で書くこともありますが、その他のきのこは基本的にカタカナかひらがな表記が多いです。

えのき・ぶなしめじ・なめこ・マッシュルーム・バイリング・トキイロヒラタケなどなど。

ですがこれらのきのこの名前にもちゃんと漢字が当てられているんです。

というわけで今回は漢字からきのこを紐解いていきましょう!
 

占地と湿地の違い

まずは八百屋さんやスーパーさんに並んでいる身近なきのこ橅占地(ぶなしめじ)。

橅占地(ぶなしめじ)

ブナの倒木から生えるからとのことで”橅(ぶな)”の漢字を使います。

 

問題は”しめじ”の部分。
占地と書く場合と湿地と書く場合があり、それぞれの漢字から

  • 占地・・・地面を占めるほどびっしり生えるから
  • 湿地・・・湿った地面から生えるから

と読み取れます。
 
どちらを使うのが正解なのか調べてみましたが、きのこ図鑑などでも占地の場合も、湿地の場合もあるので一概にどちらが正しいと言うわけでは無さそうです。
僕の好みで今回は占地を使っていきます。

 

それでは色んなしめじを漢字で書いてみましょう!
 

本占地(ほんしめじ)

調べても由来がイマイチわからなかったのですが、おそらく昔は単に”しめじ”と呼ばれていて、いろんなしめじが見つかる中でややこしいため『コレぞ本当のしめじ!』と言う意味でほんしめじと名付けられたのではないかと思います。
 

畑占地(はたけしめじ)

畑から生えているのを見つけたためはたけしめじ。
人工栽培可能でスーパーでも見かけるようになってきました。

 

霜降占地(しもふりしめじ)

霜が降る晩秋に生えるしめじだからしもふりしめじ
食感が良く非常に美味なんだそうです。
まさに霜降肉級きのこ?!
 

春占地(はるしめじ)

そのままずばり、春に生えるしめじです。
梅の木の近くに生えるのはウメハルシメジ、桜の木の近くに生えるのはノイバラハルシメジと分けられています。

桜占地(さくらしめじ)

大人気!男の子2人組のフォークデュオ・・・の名前でもありますが、桜色をしたしめじ。
ちなみにデュオの方は2回ほど生で見た事あります。
可愛かったです(親の様な気持ち)。

桜占地(さくらしめじ)

 

食用栽培きのこの漢字

冒頭でも書いた通り椎茸・舞茸は漢字で書くことも多々ありますが、その他の栽培きのこはひらがなかカタカナ表記が基本です。
しかしちゃんと漢字はあるのです。
それでは栽培きのこの漢字を見ていきましょう!
 

榎茸(えのきたけ)

榎木(えのき)の倒木や切り株から生えていたからえのきたけです。
真冬に雪の中から顔を出す事もあるため別名雪ノ下(ゆきのした)ともいいます。
 

滑子(なめこ)

ヌルっとした滑りがあるから”滑”は良いとして。
子に関しては露木の想像ですが、中国ではきのこの名前に『○○菇(こ)』とつくものが多くそこから来ているんじゃないかと思います。
ただ単に小粒できのこの子供みたいだからナメ子、という可能性もありますけど。

 

作茸(つくりたけ)

作茸(つくりたけ)/マッシュルーム

これはマッシュルームの和名です。
漢字から栽培するために日本に入ってきたきのこということが読み取れます。
『西洋松茸(せいようまつたけ)』なんて呼び方もあったようです。
 

木耳(きくらげ)

荒毛木耳(あらげきくらげ)

木耳はもともと中国の表記で、木から生えた耳の様な形だから。
和名のキクラゲに漢字を充てるなら木海月の方がカッコよかったなぁ。

写真は荒毛木耳(あらげきくらげ)。

 

楡木茸(たもぎたけ)

楡の漢字はニレと読みますが、楡木でタモノキとも読むことができるようです。
野球のバットの原料にもなるタモノキから生えるからたもぎたけ。
東北や北海道で自生し、機能性が高いためサプリの原料にもなっています。

 

≪参考記事≫

 

山伏茸(やまぶしたけ)

山伏の衣装の袈裟飾り(モフモフしたやつ)に似ていることからやまぶしたけ。
別名もいろいろあり、うさぎの背中に似ているから兎茸(うさぎたけ)、下戸がお酒を染み込ませて上戸に見せるのに使ったから上戸茸(じょうごたけ)、針が生えたような形状なので針千本(はりせんぼん)などなかなかユニーク。

 

≪参考記事≫

 

花弁茸(はなびらたけ or かべんたけ)

こちらがハナビラタケ(北海道の幸福駅に生えていました!)。

ハナビラタケ(幸福駅)

 こちらがカベンタケ(天然もの)。

カベンタケ

どちらも『花弁茸』で、なんと漢字が被ってます!

カベンタケは今のところ栽培されていないのでそうそう混同することはないと思いますけど、きのこは種類が多いのでこんなこともあるんですね。

はなびらたけはその名の通り白いお花のような可憐なきのこで、コリコリした食感が良く美味しいです。

 

≪参考記事≫

 

POINT:エリンギの漢字は?

不思議なネーミング”えりんぎ”にはいったいどんな漢字が充てられているのでしょうか?

実はそもそもエリンギは日本語から付けられた名前では無いので漢字表記は無いんです。
これはきのこの学名の一部分がそのまま商品名となったものです。
 
エリンギの学名は
Pleurotus eryngii  プレウロタス・エリンギ』
 
”プレウロタス”はヒラタケ、”エリンギ”はきのこが生える『エリンギウム・カンペストレ』という植物の名前からきています。
エリンギウム・カンペストレは中央アジア・アメリカ大陸・地中海地方に分布していますが日本には生えていません。
エリンギは海外から入ってきたキノコなんです。

ちなみにエリンギの中国語表記はあり『杏鮑菇』と書きます。
露木は当て字で柄輪木(えりんぎ)を推しておきます(ウソです)。

 

おめでたい名前のきのこの漢字

きのこの中には何やらおめでたい名前を冠しているものがあります。
漢字で書くとありがたさ倍増に見える?!気がしませんか?
 

三鈷茸(さんこたけ)

三本の触手をてっぺんでくっつけたような形をしているから三個茸・・・かと思いきや密教の法具『三鈷(さんこ)』の形状に似ているからさんこたけといいます。
 

布袋占地(ほていしめじ)

七福神の布袋様が由来。
軸の下部がふくらんだ形状が布袋様のお腹を連想するから、と言うことのようです。
 

大黒本占地(だいこくほんしめじ)

これまた七福神の大黒様が由来。
ぷっくりした軸の形状が大黒様のありがたーいお腹を連想するから。

 

仁王占地(におうしめじ)

お寺の入口の左右に立ち『あ』『うん』の表情で敵を追い払う仁王様。
それを彷彿とさせる巨大なきのこ。
ニュースで『巨大きのこ出現!』と言えばたいていニオウシメジ
 

≪参考記事≫

 

万年茸(まんねんたけ)

万年茸(まんねんたけ)

中国ではかなり古くから薬として珍重されてきたきのこ。
漢方食材として食べるだけでなく、大きく成長したマンネンタケは高価なインテリアとして売買されたり、また縁起の良いモチーフとしても登場します。
(仏教画に描かれた雲のような形)
これを食べると長生きする、という意味の万年が由来でしょうねぇ。

 

釈迦占地(しゃかしめじ)

お釈迦様の髪型『螺髪(らほつ)』に似た生え方をするからしゃかしめじ
岐阜県では『香りマツタケ、味シメジ、食ってうまいはイボコゴリ(シャカシメジの別名)』というほど美味しいきのこだそうな。じゅるっ。

世界で人気の美味キノコの漢字

世界中で美味しく食べられる天然キノコ、ポルチーニやモリーユなど。
それぞれ和名があるんです。 
 

ポルチーニ茸/山鳥茸(やまどりたけ)

ポルチーニ茸/山鳥茸(やまどりたけ)

日本のキノコの王様は松茸ですが世界的なきのこの王様はポルチーニ茸
肉厚で香り高い美味しいキノコです。

そのポルチーニ茸の和名はヤマドリタケといいます。
比較的大きいキノコなので山鳥に見えたのが由来・・・かもしれません。

露木の住む関東で主に見られるのは近縁種のヤマドリタケモドキ
モドキでも美味しいキノコです。

 

≪参考記事≫

 

トランペット茸/黒喇叭茸(くろらっぱたけ)

トランペット茸は、トロンペット・ド・ラ・モール(trompette de la mort)死者のトランペットと呼ばれているきのこで和名はクロラッパタケ。
日本でも西洋でもラッパに例えられています。

 

輸入乾燥物が市販されていて、これを炊き込みご飯にしたらとても美味しかったです。
 

≪参考記事≫

  

モレル/網笠茸(あみがさたけ)

モレル/網笠茸(あみがさたけ)

頭に網笠(アミガサ)を被った様な見た目のキノコ。
春のキノコの代表格で美味しい食菌
キノコ狩りが好きな人は3月くらいになるとこのキノコが見たくてソワソワし始めます。

 

≪参考記事≫

 

毒キノコの漢字シリーズ

食べられない毒キノコも写真を見たり漢字を調べたりする分には無問題!
ダイレクトに”毒”の文字を冠するキノコもあります。

月夜茸(つきよたけ)

カッコイイ名前はこのキノコの特性に関係しています。
ツキヨタケは夜になるとカサの裏側のが発光する光るキノコなんです。

シイタケやヒラタケに似ているため、しばしば誤食して中毒してしまう人がいる気をつけたいキノコです。 
 

紅天狗茸(べにてんぐたけ)

紅天狗茸(べにてんぐたけ)

ベニテングタケは赤いカサに白い点々の可愛い見た目でアイドル的存在のキノコ
白樺の近くに生える事が多いため白樺の無い神奈川県ではおそらく生えていません。

こんなに可愛い見た目なのに紅天狗、漢字で書くとずいぶんと印象が変わるものです。
これか~

天狗

 

赭熊網傘茸(しゃぐまあみがさたけ)

しゃぐまとはふくらんだ髪型のことで、時代劇に出てくる花魁さんの髪型のこと。
その髪型の形に似たカサを持つキノコです。
非常に毒性が強いのに海外では食用キノコとして認知されています。
毒抜きのために数回茹でるのですがその湯気を吸っても死ぬことがあるくらい強力。

 

≪参考記事≫

 

毒鶴茸(どくつるたけ)

毒鶴茸(どくつるたけ)
美しい見た目なのに強力な毒キノコのドクツルタケさん。
デストロイドエンジェル(死の天使)の異名持ち、人を殺すほどの毒があります。

そんな怖いキノコですが比較的身近な場所にたくさん生えていたりします。 

この美しい白が鶴を連想したんでしょうねぇ。

 

≪参考記事≫

 

火炎茸(かえんたけ)

真っ赤で燃え上がる炎の様な形状をしているカエンタケ。
少年漫画のパワーアップアイテム(メラメラの実?)みたいな名前ですが危険な毒キノコです。
食べると死亡する恐れがあり、触れただけでも皮膚が炎症を起こす事があるため、発生する時期には毎年注意を促すニュースが流れます。
赤い燃えるようなキノコを見ても触らないようにしましょう。 

 

きれいな名前のキノコの漢字

恐ろしい毒キノコたちの後はきれいな名前のキノコ。
色の名前を入れたものやちょっとメルヘンチックなものまで。
 

空色茸(そらいろたけ)

その名の通り青空の様にスカイブルー色
空色という名前のチョイスが素敵!
夏に生える小さめのキノコでまだ露木は出会った事がありません。
 

若草茸(わかくさたけ)

小さなキノコでその名の通り、新しく生えてきた若草のように明るい緑色をしています。
都内の公園で生えるそうなのでチャンスがあれば見られるかも!
今度頑張って探してこようと思います。 
 

椎灯茸(しいのともしびたけ)

椎灯茸(しいのともしびたけ)

八丈島などで見られる光るキノコ
シイの倒木などから発生し、夜になるとぼんやり緑色に発光するためこの名が付きました。
梅雨時期~初夏にかけてが見頃だそうです。
 

萌える”きのこの漢字”シリーズ

みなさまお待ちかね(?)
露木的に萌える名前のキノコ達です。 

緑青腐菌(ろくしょうぐされきん)

これはもう漢字萌え確実なキノコです!

富士山で落ちている木片が青緑色に染まっていました。
これが緑青腐菌(ロクショウグサレキン)
エメラルドのような不思議な色合い、どうしてこんな色になるんだろう。
 

大木登猪口(おおきのぼりいぐち)

大木登猪口(おおきのぼりいぐち)

イグチという名称はカサの裏側に無数の穴(管孔)があいているキノコに付けられています。
ヤマイグチ、ハナイグチ、オニイグチなどなど。

漢字では猪口と書きます。
イノシシの口をじっくり見たことは無いので何とも言えませんが似ているんだろうか・・・
こんど山でイノシシに出会ったらじっくり観察しようと思います。

オオキノボリイグチはその名の通り木から発生する大きめのキノコ。
カサがまだら模様で可愛い、かなりお気に入りキノコです。

 

西洋松露(せいようしょうろ)

ショウロは地下生菌という半分地面に埋まった状態で発生するキノコです。
何を隠そう世界三大珍味のひとつ、トリュフはこのショウロの仲間。
セイヨウショウロはトリュフの和名です。

洋菓子のトリュフはキノコのトリュフに形が似ているからその名がつけられています。

和菓子にも松露(しょうろ)と名付けられたものがあります。
 

細々裂一夜茸(ささくれひとよたけ)

細々裂一夜茸(ささくれひとよたけ)/コプリーヌ

ヒトヨタケは成菌になると一晩の命でどろっと溶けてしまうので一夜茸(ヒトヨタケ)と名付けられました。
そのヒトヨタケ属の中でもカサがささくれているものがササクレヒトヨタケです。

栽培したササクレヒトヨタケは幼菌の状態で収穫され、コプリーヌという商品名で販売されています。
このキノコ、旨味と食感があり非常に美味です。

 

≪参考記事≫

 

きのこは漢字でなんて書く?のまとめ

『キノコの名前を漢字で書いてみると萌える』は伝わりましたでしょうか。
普段表記しないからこそ、意外な漢字が使われていた時のギャップ萌えというか、え、こんな漢字だったの?!みたいなトキメキ(?)を感じますよね。
この気持ちを少しでも共有できましたら幸いです!
 
使われている漢字からよりそのキノコを深く知るきっかけになる事もあります。
気になるキノコはぜひ漢字も調べてみてくださいね。

 

おまけ

紹介しきれなかった漢字が面白いキノコ達、ここに羅列しておきます!
 

生き物の漢字が含まれているキノコシリーズ

  • 雁茸(がんたけ)
  • 鶴茸(つるたけ)

    鶴茸(つるたけ)

  • 狐蝋燭(きつねのろうそく)
  • 蟹爪(かにのつめ)
  • 鼈茸(すっぽんたけ)
  • 珊瑚針茸(さんごはりたけ)
  • 犬千本茸(いぬせんぼんたけ)
  • 猿腰掛(さるのこしかけ)
  • 大白蟻茸(おおしろありたけ)
  • 鱒茸(ますたけ)

 

生き物キノコシリーズ番外 冬虫夏草

  • 蜂茸(はちたけ)
  • 蛹茸(さなぎたけ)
  • 蝉茸(せみたけ)
  • 台湾蟻茸(たいわんありたけ)

 

空想上の生き物キノコシリーズ

  • 昇竜茸(のぼりりゅうたけ)
  • 鬼猪口(おにいぐち)
  • 天狗茸(てんぐたけ)

 

一文字+茸シリーズ

  • 松茸(まつたけ)
  • 卵茸(たまごたけ)

    卵茸(たまごたけ)

  • 袋茸(ふくろたけ)
  • 杖茸(つえたけ)
  • 埃茸(ほこりたけ)
  • 脳茸(のうたけ)

    脳茸(のうたけ)

  • 箒茸(ほうきたけ)

 

これもぐっと来る萌え漢字キノコ

  • 茶滑紡錘茸(ちゃなめつむたけ)
  • 裏紅布袋占地(うらべにほていしめじ)
  • 乙女笠(おとめのかさ)
  • 口紅茸(くちべにたけ)
  • 血潮茸(ちしおたけ)
  • 夜光茸(やこうたけ)

    夜光茸(やこうたけ)

  • 銀河茸(ぎんがたけ)
  • 深山卵天狗茸(みやまたまごてんぐたけ)
  • 朱鷺色平茸(ときいろひらたけ)

    朱鷺色平茸(ときいろひらたけ)

  • 落葉茸(おちばたけ)
  • 柳松茸(やなぎまつたけ)
  • 襟巻土栗(えりまきつちぐり)
  • 大白唐傘茸(おおしろからかさたけ)

    大白唐傘茸(おおしろからかさたけ)

 

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この記事を書いた人

露木 啓(つゆきのこ)のアバター 露木 啓(つゆきのこ) 関東きのこの会 代表

『“キノコ”といったら露木までっ!』
元きのこ問屋の営業マン。
生産者さんからきのこを仕入れ、主に関東のレストランや生協さん、自然食品さんに卸す仕事をしていました。
また『きのこのじかん』という情報発信サイトできのこ記事も書いていました。
今は職業きのこから離れ、趣味としてきのこと付き合っています。
主に土日に散策してきのこを撮ったり。
また、きのこの歌を作詞作曲し歌っています。

・ベーシックきのこマイスター
・ヨコハマきのこ大祭実行委員

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