きのこは英語でなんて言うの?マッシュルーム、フンギ、シャンピニオン・・・どれが正解?

きのこは英語で何て言うかご存知ですか?

一般的にはマッシュルーム(mushroom)が使われています。

 

日本人からするとマッシュルームと言えば白か茶色でコロコロ可愛い”あの”マッシュルーム(和名でいうとツクリタケ)を思い浮かべますよね。

ホワイトマッシュルーム

 

しかし英語圏では食用きのこ全般をひっくるめてマッシュルームという事が多いんです。

日本でいうマッシュルームは、そのままマッシュルーム(mushroom)、もしくはシャンピニオン(champignon)と言います。

 

じゃあそれぞれ個別のきのこは何て呼ぶかというと、shiitake-mushroom(椎茸)のように和名+マッシュルームでだいたい通じてしまうようです。

 

ということで、今回はきのこの英語について解説いたします。

特に”きのこ”自体を表すmushroom、fungi、toadstoolについては詳しく説明しますね。

 

目次

きのこの英語名一覧表

和名 英語名
きのこ、菌類 fungi(フンギ)
fungus(ファンガス)
食用きのこ mushroom(マッシュルーム)
毒きのこ toadstool(トードストール)
椎茸(しいたけ) shiitake mushroom
ぶなしめじ brown beech mushroom
shimeji mushroom
えのきたけ winter mushroom
enoki mushroom
エリンギ king oyster mushroom
king trumpet mushroom
eryngii mushroom
舞茸(まいたけ) mitake mushroom
hen of the woods
なめこ nameko mushroom
マッシュルーム(ツクリタケ) mushroom
champignon
きくらげ cloud ear mushroom
wood ear mushroom
jew’s ear mushroom
松茸(まつたけ) matsutake mushroom
pine mushroom
ヒラタケ oyster mushroom
タモギタケ golden oyster mushroom
ハナビラタケ wood cauliflower mushroom
hanabiratake mushroom
ヤマブシタケ lion’s mane mushroom
hedgehog mushroom
bearded tooth mushroom
pom pom mushroom
トリュフ(セイヨウショウロ) truffle
アミガサタケ morel
ホコリタケ puff ball
ツチグリ earth star
タマゴタケ caesar’s agaric
amanita caesarea
royal agaric
ベニテングタケ amanita muscaria
fly agaric
クロラッパタケ craterellus cornucopioides
horn of plenty
black trumpet mushroom
アンズタケ chanterelles
アガリクス(ヒメマツタケ) agaricus

 

こうやって並べてみるとなかなかユニークな名前が付けられているきのこも多いですね!

例えばヤマブシタケはlion’s maneで訳すとライオンのたてがみ、又はhedgehog mushroomでハリネズミのきのこという意味になります。

ヤマブシタケ

 

ヒラタケは oyster mushroomで貝のキノコ。

キクラゲは中国語の木耳と同じ発想でwood ear mushroom、木の耳のきのこ。

ハナビラタケはwood cauliflower mushroom、木のカリフラワーのきのこなど。

面白くて素敵な名付けセンスですよね!

 

それでは、きのこを表す3つの英語、mushroom、fungi、toadstoolについて使い方や違いを確認していきましょう。

 

マッシュルーム(mushroom)

日本では”あの”マッシュルームの事を指しますが、英語圏では食用のきのこ全般を指すことが多い。

じゃあ”あの”マッシュルームは英語ではなんていうかと言うと・・・

やっぱりマッシュルームです。

(もしくはchampignon、シャンピニオンとも言います)

ブラウンマッシュルーム

 

ちょっとややこしいですよね。

これは英語圏ではあまり多種類のきのこが栽培されてこなかったことが原因です。

 

実は世界で一番食べられているきのこはぶっちぎりでマッシュルームなのです。

英語圏では食用の栽培きのこと言えば、ほぼマッシュルーム一択でした。

だからきのこ≒マッシュルームでもあんまり困らなかったんですね。

 

椎茸やブナシメジなどの栽培は日本が先駆けでした。

そのためshimeji mushroom,nameko mushroomのように和名がそのまま英語名に使われているケースも多いんです。

 

またきのこがぐんぐん成長する様から成金や急に出世した人のことを揶揄する表現にも『マッシュルーム』が使われることがあります。

きのこの栽培キットを試したことがある人はご存知だと思うのですが、本当に成長が早いんですよ!

 

そんなわけでmushroom loveは『束の間の恋』という意味になります。

 

 

フンギ(fungi)

レストランでフンギピザフンギのパスタソースなどのメニューを見たことがありませんか?

マッシュルーム・スパゲティ

 

フンギもきのこを表す英語ですが、マッシュルームと少し意味合いが異なります。

 

フンギの場合、きのこそのものを指すこともありますが、きのこを含む菌類全般を指す言葉としても使われています。

ですので例えばカビも酵母菌もフンギです。

 

実はフンギはfungus(ファンガス)の複数形でラテン語が語源です。

 

トードストール(toadstool)

直訳するとヒキガエルの椅子

トードストールもきのこを表す英語です。

 

確かにきのこって椅子っぽい形をしていますもんね。

日本のサルノコシカケやキツネタイマツなんかのネーミングセンスに似たものを感じます(笑)

特に丸いカサを持つ、いわゆるきのこらしい形をしている毒きのこをトードストールという事が多いようです。

ベニテングタケ

 

余談ですがきのことカエルは置物のモチーフになったり、ガチャガチャにもなっています。

なんとなく相性がいい組み合わせですよね。

きのことカエルの置物(きのこのじかん)

 

ちなみに露木はトードストールといえば僕の中ではきのこ雑貨、きのこアクセサリーを製作しているToad stool-k(トードストール・ケイ)さんを真っ先に思い浮かべます。

面識はないのですが、きのこイベント等でお名前をよく聞くので(笑) 

 

【参考】きのこの漢字についてはこちらをご覧ください↓


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この記事を書いた人

露木 啓(つゆきのこ)のアバター 露木 啓(つゆきのこ) 関東きのこの会 代表

『“キノコ”といったら露木までっ!』
元きのこ問屋の営業マン。
生産者さんからきのこを仕入れ、主に関東のレストランや生協さん、自然食品さんに卸す仕事をしていました。
また『きのこのじかん』という情報発信サイトできのこ記事も書いていました。
今は職業きのこから離れ、趣味としてきのこと付き合っています。
主に土日に散策してきのこを撮ったり。
また、きのこの歌を作詞作曲し歌っています。

・ベーシックきのこマイスター
・ヨコハマきのこ大祭実行委員

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