知名度№1なのに実は詳しく知らない?シイタケに会いに行く☆きのこ観察に出かけよう☆

こんにちは。きのこのかわいさ知らしめたい!ちょこすき~☆です。

 

みなさん、シイタケはご存じですよね。栽培の歴史も古く、日本での知名度は№1のきのこではないでしょうか。でも、自然に生えているところを見たことはないのでは?

 

今日は身近なきのこ、シイタケに会いに行きましょう。

 

目次

シイタケってどんなきのこ?

シイタケの特徴を知っていますか?

シイタケは以下の特徴を持っています。

  • 傘は茶褐色~黒褐色
  • 傘の周囲に白い鱗片をもつが脱落しやすい
  • 傘の縁は強く内側に巻き、のちに平らに開く
  • 傘の大きさは4~10cm
  • ヒダは白色で密
  • 柄は白色~帯褐色
  • 柄は繊維状鱗片が覆う
  • 柄の長さは3~5cm
  • 乾燥すると強い香りが出る

いつも食べていても、シイタケの特徴を観察したことがある方は少ないと思います。特に、乾燥品を戻したときには特徴は失われてしまうので、見た目が異なりますね。

シイタケは、柄のもふもふ感がかわいいきのこです。どことなく動物的な雰囲気があってチャーミングだと思います。

傘の表面については、品種によってササクレが多かったり、ひび割れがあったり、つるんとしていたり、色々なものがあります。また、品種改良で大きく育つものもあり、20cmにもなる巨大シイタケもあります。

 

シイタケはいつ・どこで会えるの?

シイタケは気温が低めの晩秋や早春に発生するきのこです。シイ・クヌギ・コナラなどの倒木や切り株に発生します。

山で出会うのはちょっと難しい

栽培品が1年中販売されているので、特に旬の時期を意識することはないかもしれませんね。南関東は暖かいので、シイタケは冬のきのこのイメージです。私の家のあたりでは12月~3月に会うことができます。寒い時期に発生するので、ひと雨ごとにゆっくり成長し、長く観察できるきのこです。気温の低い土地では10〜11月に出るようなので、旬は秋から春と言えるでしょう。

里山でも深山でも見つかりますが、自然の中で見つかるのは割と珍しいです。数年間は同じ倒木に生えるので、翌年も同じ時期に同じ場所を訪れると定期的に観察できていいと思います。

 

シイタケ栽培の歴史

シイタケは古くから食べられており、栽培も歴史があります。

ほだ木から生えるシイタケ

シイタケの原木栽培の起源については諸説あり、以下の説が有名です。

源兵衛説(豊後説)

寛永年間(17世紀)に豊後の国・千怒(ちぬ)の浦の炭焼き源兵衛が、炭焼き用のナラ材にシイタケが生えたのを見て思いついたとする説です。ただしこちらの説は、史実の裏付けや伝承がないことなどの考察から信ぴょう性を疑問視されています。

伊豆説

江戸時代・寛文4年(1664 年)に豊後岡藩(大分県竹田市)で伊豆から名人を招いて試作したという記述があります。伊豆ではもっと古くから栽培していたことをうかがわせる記載です。上記記述以外にも文献がいくつか残っており、現在では伊豆説が有力視されているようです。

中国伝来説

室町時代に中国から伝来したという説ですが、この説の出どころが不明な上に、こちらも裏付けがなく信ぴょう性が疑問視されています。

 

シイタケの原木栽培と菌床栽培についての詳しい記事はこちら↓

 

野生シイタケと野良シイタケ

里山でも深山でも見つかるシイタケですが、里山で見つかるシイタケは栽培品の胞子が逃げ出して近くの山で勝手に生えてくるケースが多いです。そういった逃げ出したシイタケを、純粋な野生シイタケと比較するために「野良シイタケ」なんて呼ぶ人もいます。(私も野良シイタケと呼んでいます)

これは野生シイタケ

野生のシイタケは本当に珍しいので、見つけると非常に嬉しいです。私も純粋な野生種と思われるものには1度しか出会ったことがありません。

 

ちなみに野良シイタケはもともとが栽培品だけあって、かなりおいしいシイタケのことが多いです。その場所が採取禁止でない場合には採ってきて食べることもあります。栽培ものと違って管理されていないので形も悪いですし大きさも不揃いですが、歯ごたえも香りも最高でした!……が、実はわたくしちょこすき~☆、シイタケの香りが苦手です(汗)そんなシイタケ嫌いでも食べられましたし、そのへんで拾ってきたきのこを食わされた家族がうまい!って言っていたので正しいと思います。

注意

シイタケに似た毒きのこもたくさんあります。きのこに詳しくない場合は安易な採取はやめましょう。

 

おわりに・身近なのに知らないことだらけ

茶色いきのこ≠シイタケ

シイタケはとても身近なきのこですが、その特徴をしっかり把握できている人は少ないです。スーパーで売っている時にはシイタケだとわかるけれど、山で見つけてもシイタケだと分からない人がほとんどです。逆に、茶色いきのこならなんでもシイタケだと思っている人もいます。時期も大きさも発生場所も異なる毒きのこのテングタケをシイタケと言い張る強者も……。茶色いきのこって種類がたくさんあるから見分けるのが難しいんですよね。

 

ちなみに、好きなきのこランキングでは1位に上がるシイタケ、実は嫌いなきのこランキングでも1位なんです。ファンもアンチも多いのは、それだけメジャーだからと言えそうですね。

好きなきのこアンケート結果はこちら↓

和食に欠かせない存在のシイタケ、日本では栽培の歴史も古く、日本人とは切っても切れない縁のあるきのこです。見た目もかわいいきのこですから、ちょっとだけ食べる以外の興味も持っていただけたら嬉しいなと思います。

きのこのかわいさ知らしめたい!きのこってかわいい。きのこってふしぎ。きのこっておもしろい。みなさんもまん丸もふもふのシイタケに会えるといいですね。

 

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この記事を書いた人

『きのこのかわいさ知らしめたい!』
きのこってかわいい。きのこっておもしろい。きのこってふしぎ。
地元相模原や富士山エリア、旅先で見つけたきのこの写真を撮っているアマチュアきのこ写真家です。
かわいいきのこの魅力を写真で伝えていくため活動しています。
きのこのかわいさは食毒(食べられるかどうか)に関係がないので、基本的には食毒に触れないスタンスです。
好きなきのこはベニテングタケです。

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