ネット通販最大手AmazonでK&F Conceptというメーカーの三脚をみつけた。
中でもT254A7+BH-28Lはきのこを撮影するのに最適ではないか?
なんらかの直感を得た筆者が早速購入し、レビューしていこう。
T254A7+BH-28L
↑こちらの商品である。
同じページに複数のバリエーションがあるので、ご購入の際は「サイズ」の欄で正しい品番が選択されているか確認されたい。
それではまず室内で試しに使ってみよう。
室内でのシミュレーション
↑このように通常の三脚としても使用できるが、青い矢印の部分をゆるめてブームを上に伸ばし、赤い矢印のレバーをゆるめると……。
↑任意の角度に倒すことができる。
↑角度を調整する部分にはギアが付いていて、レバーを締めればがっちり噛み合うので、この部分がカメラの重みでうなだれるようなことは全くない。
↑では練習として、冷蔵庫にあったマッシュルームを撮影してみよう。
このように上側からブームを伸ばしてもいいし……
↑主軸を上下逆に挿して下側からブームを伸ばしても良い。
ところでお気づきだろうか。
筆者はデジタル一眼レフの上部を雲台に接続しているのである。
少し話が逸れるが、これを解説しよう。
一眼レフを吊り下げる
念の為最初に言うと、この接続方法、推奨はしない。
なぜか。
まずこの方法、カメラのアクセサリーシューにアダプタをつけるのだが、これが少しでも緩むとカメラが落ちやすくなってしまうのだ。
実物を見てみよう。
↑このアダプタを
↑ここに差し込んで締めると
↑1/4インチネジをこちらに挿せるようになる。
で、このアダプタは少し緩んで手前にスライドすれば取れてしまうので、カメラの固定方法としてはどうだろう?というのが、筆者が推奨できない理由である。
推奨できないとはいえ、この方法でないとカメラを上下逆に取り付ける(操作しづらい。あとで画像を反転する必要がある)、もしくはアングルアダプターを間に入れて雲台に固定する(雲台の高さ分だけ「地面スレスレ」ができなくなる)、のどちらかになるので、できればこれでいきたい。
この吊り下げ方式なら地上0cmからの超ローアングル撮影ができるのですよ。
(まあ0cmならカメラを地面に置けばいいんだが)
なのでまあきのこ撮りはだいたい土の上だし、万一落ちても問題なかろう、ということで筆者はこの方式を採ることにする。
ところで筆者は上記リンクの「1/4メス凹(保護ゴムなしタイプ)」というアダプタを選んだが、同じリンク内のバリエーションの中に「1/4メス凹(六角形)」という商品もあって、そちらのほうがレンチで締められそうなのでしっかり取り付けられるかもしれない。
↓参考までに。
閑話休題。
……いや、じつは話はまた本筋を逸れる。
ギターのストラップをつける
この三脚、わりと大きく、持ち運びはしづらい。
ソフトケースは付属するのだが、現場ではいちいちケースにしまって移動することはあり得ない。
次に撮影するきのこが1m先か100m先かはきのこ次第なのだ。
というわけで、筆者はギターのストラップを加工して取り付けた。
↑このように片側は無加工で、もう一方に主軸のサイズちょうどの穴を開ける。
↑この部分を回して外し、主軸を抜く。
↑ここにゴム製のOリングが付いているので、
↑これをまず外す。
↑裏表に注意して先ほど開けたストラップの穴に主軸を通し、Oリングも戻す。
これによってストラップがずれにくくなるのだ。
↑主軸を挿して、
↑おもりを下げるフックをストラップに通して主軸に戻す。
↑これでだいぶ持ち運びがしやすくなった。
長さを調整して斜めがけもできる。
ギターのストラップは格安で手に入れることもできるし、わずかな加工で済むのでこれはおすすめしたい。
お待たせしました。
それではついにフィールドに出てみましょう!
実際の使用
これは……いい!
このように少し地面から高さのある切り株に生えたヒメキクラゲも、ベストな角度、ベストな高さで寄れる。
以下写真がうまくないのはご容赦いただくとして、作例を(冬なのでソフトきのこが少ない)。
筆者は自然光で被写界深度を深くとるためにシャッタースピードをかなり遅くして撮影することが多いので、三脚の使用は必須である。
この三脚なら「真上からカワラタケを撮る」といった、今まで諦めがちだったシーンも楽に撮影できそうだ。
というわけで今年はきのこの撮影が捗りそうである。
楽しくなっちゃうな〜
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