エリンギは1990年頃から日本国内で流通するようになった比較的新しいきのこです。
子供でも食べやすいクセのない味と食感の良さで人気となり、すっかり定番きのこの仲間入りを果たしました。
炒め物や唐揚げなんかにすると美味しいですよね!
そんなエリンギについてこんなお問い合わせをいただくことがあります。
- きのこってどの部分まで食べられますか?特にエリンギ。全部食べられるだろうなあと思いながらもいつもの癖で下の部分をカットしてしまいます。
- エリンギはどの部分まで食べることができるのか、いつも迷いながら料理しています。たぶんずいぶん無駄にしているところが多いのではないかと思います。
まだ歴史が浅いきのこなだけに調理の仕方が浸透していない部分もあるのかもしれませんね。
こういった主婦のきのこ疑問に答えていくのも関東きのこの会の使命!
ということで、今回はエリンギの根元は切るべきか問題に取り組みたいと思います。
エリンギの販売形態
まずは市販されているエリンギを3種類用意しました。
一番ポピュラーな100gトレー
スーパーなどで一番よく見かけるのはこのタイプ。
2~3本のエリンギをトレーに並べてパックしたものです。
これらは主に100gアップ(100gを下回らない)を目安にパックされています。
余談ですがエリンギはとてもカサ割れが起きやすいきのこです。
深めのトレーに入れたり、生産者さんもいろいろ工夫して気を付けてくださっていますが、それでも流通中に割れてしまうことがあり、できましたら多少のカサ割れは大目に見ていただけると幸いです。
株採りパック
こちらはあまり見かけないかもしれませんが株のままパックされているタイプ。
根元がくっついた状態で販売されています。
ミニエリンギ
ミニサイズのエリンギを袋やトレーに詰めた規格。
露木が時々行く業務スーパーさんではミニエリンギがメインで売られています。
普通サイズのエリンギに比べて価格がリーズナブルなことが多いので、カットして炒めるならこちらのほうがお得!
株採りタイプと100gタイプを並べたところ。
さて、どこから切り落とすべきでしょう?
結論:エリンギの根元は切らずにOKです!
市販のエリンギは根元を切り落とす必要はありません。
パックに入っている部分100%可食部です。
安心してお召し上がりください!
そもそもエノキやブナシメジの根元をカットするのは栽培時の菌床(きんしょう:オガクズやトウモロコシの粉末等を練り固めたきのこの培地)がくっついているためです。
エリンギの場合、販売している時点でこの菌床部がすでに切り落とされているんです。
こちらが栽培中のエリンギ。
プラスチックのビンに菌床を詰めて栽培しています。
収穫直後はこんな感じで根元に菌床がくっついています。
これを生産者さんがパックする時にきれいにカットしてくれているので、ご家庭で切り落とす必要が無いわけなんです。
ちなみにエリンギの根元近くに茶色い線が入っていることがありますよね。
これは栽培時、菌床ビンのふちが当たっていた部分です。
気になる場合は鉛筆削りの要領でそぎ落としてご利用ください。
エリンギの根元は切るべきか?まとめ
- エリンギはパックする時に根元を切り落としているため可食部100%です。ご家庭で根元を切り落とす必要はありません。
- 根元付近にある線が気になる場合は鉛筆削りの要領で削ぎ落としてください。
※稀に菌床がついたまま販売されているエリンギもございます。その場合は菌床部分を切り落としてからご使用ください。
コメント