こんにちは。きのこのかわいさ知らしめたい!ちょこすき~☆です。
スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、様々なことがはかどる秋です。やる気にあふれるあなたにきのこ観察をおすすめします。
今日は美しく恐ろしい!?ドクツルタケに会いに行きましょう。
ドクツルタケってどんなきのこ?
ドクツルタケは純白の美しいきのこです。
ドクツルタケは以下の特徴を持っています。
- 高さは15~25cm
- 全身純白
- つるりとした傘
- 柄の上部にツバがある
- ササクレのある柄
- 袋状の大きなツボを持つ
全体が真っ白なので、暗い森の中で大変目立ちます。純白ですらりとしたその姿は、ハッとするほど美しいです。
ドクツルタケの名前の由来
その名の通り毒を持っています。きのこの中でも最強クラスの猛毒菌です!
ツルは鶴のことで、すらりと柄が伸びる様子を鶴に見立てて名づけられているようです。テングタケ科のきのこには「○○ツルタケ」という名のついたきのこが多々ありまして、すらっと伸びた姿が美しいです。
ドクツルタケの別名
ドクツルタケには二つ名があります。
- 殺しの天使
- 死の天使
- 破壊の天使
- シロコドク
- テッポウタケ
など。
「殺しの天使」や「死の天使」や「破壊の天使」は英語圏でのDestroying Angelから来ている日本語の呼び名です。英語圏ではその美しさを天使に例えています。ドクツルさんを美しいと感じるのは世界共通のようです。
「シロコドク」は秋田などでの呼び名。
「テッポウタケ」は厳密にどこで使われているのか分かりませんが、由来は当たると必ず死ぬからだそう。
いずれも恐ろしい二つ名ですね……!!
ドクツルタケはいつ・どこで見られるの?
夏~秋、針葉樹・広葉樹いずれにも発生します。かなり身近なきのこで、どこでも見かけますし大型のきのこですから、見つけやすいと思います。
ドクツルタケには高山型と低地型がある
ドクツルタケ、ちょっとした森のある公園にも出るんですが、どうやら高山に出るものと少し様子が違うようなんです。
高山型はササクレが激しく、低地型はササクレが控えめ
高山型の方が大型
まだはっきりとは解明されていない部分なのですが、やはり両方を見て違いは感じます。きのこの場合は発生環境などでも見た目が変わってくるので、別種かはわからないんですけどね。
猛毒きのこ御三家
猛毒きのこ御三家と呼ばれているきのこがあります。
- ドクツルタケ
- シロタマゴテングタケ
- タマゴテングタケ
この3つのきのこは、間違えて食べれば死に至る猛毒きのこです。仮に、適切な処置を受けて助かったとしても、体へのダメージは重大で後遺症が残ると思います。
きのこのかわいさと食毒(食べられるかどうか)は関係がないので普段は食毒に触れない主義なのですが、ドクツルタケは猛毒であることがアイデンティティなのであえて取り上げます。
ドクツルタケを誤って食べたら……?
ドクツルタケを誤って食べてしまったらどうなるのでしょう?
口にしたら基本的に死ぬ、と考えてください。
中毒症状は以下の通り
- 食後十数時間で急な激しい腹痛、嘔吐、コレラ様の下痢、肝臓・心臓・腎臓障害
- 症状は一旦回復したように見える
- 症状が治まった数日間で内臓の細胞が破壊される
- 肝臓・腎臓などの機能障害が出て死に至る
食後最初の症状が出た時にドクツルタケの食中毒と判明し、適切な処置を受けない限りは死に至ります。助かっても後遺症が残ることがあります。
一番恐ろしいのは 、一旦症状が落ち着き回復したように見えることです。ここで原因不明の食中毒とされ治療を受けずに退院してしまえば、もう命のカウントダウンが始まってしまうのです。
おわりに・怖がらないで
ドクツルタケは口にすれば人を死に至らしめる猛毒菌ですが、必要以上に怖がる必要はありません。だって食べなければいいんですもの。
きのこは襲ってきません!!
食べようという邪な気持ちがあるから怖いのです!
猛毒菌ではありますが、大変美しいきのこなのできのこ好きさんたちからの人気も高いです。私もドクツルさんが大好きです!
きのこのかわいさ知らしめたい!きのこってかわいい。きのこっておもしろい。きのこってふしぎ。みなさんも妖しく美しいドクツルタケに会えるといいですね。
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