きのこ料理研究家 まんぼママです。
あまりの暑さにアルコール呑み過ぎの皆様🍺
二日酔いにはシジミのオルニチンが有名ですが、実はきのこにはシジミを大幅に超えるオルニチンが含まれているってご存知でしたか?
飲みすぎた翌日は今回レシピを紹介する『きのこタレのそうめん』をさらっと頂いて、肝臓を休ませましょう!
そもそもなぜ二日酔いにはオルニチンが良いの?
そもそも、なんで二日酔いにはオルニチンが良いと言われているのでしょうか。
ぷはーっ、うまいっ!とごくごく飲んだアルコールは肝臓に運ばれ、酵素によってアセトアルデヒドに変化します。
このアセトアルデヒドには毒性があり、通常は酵素によって分解されますが、お酒を飲む量が分解スピードを上回ると体内に溜まり、身体に不調をきたしてしまうんです。
これが二日酔いです。
オルニチンには、アセトアルデヒドの分解を助ける働きがあるため、二日酔い予防・改善に良いと言われています。
オルニチンはアミノ酸の一種です。
食物から摂取したオルニチンは肝臓に運ばれ、アンモニアやアセトアルデヒドの解毒を促進します。
これが『オルニチンサイクル』です。
二日酔い予防として有名なオルニチンですが、他にも成長ホルモンの分泌を促し成長や体格作りを助けたり、栄養を代謝する事で美肌作りに役立つ効果も期待されています。
シジミの8.5倍?!オルニチン含有量が多いきのこ
きのこにはオルニチンが多く含まれている事が分かっています。
今回、お知り合いのきのこ生産者さんにご協力いただき、9種類のきのこのオルニチン含有量を教えていただきました。
何と、その中にはシジミの8.5倍ものオルニチンを持っているきのこもありました!
きのこのオルニチン計測結果(100gあたり)
きのこの種類 | オルニチン含有量 |
---|---|
ホンシメジ | 171mg |
ハタケシメジ | 122mg |
菌床シイタケのカサ | 63.7mg |
菌床シイタケの軸 | 143.2mg |
ブラウン系のエノキ | 123mg |
ブナシメジ | 140mg |
白いブナシメジ | 110mg |
ヒラタケ | 50mg |
エリンギ | 30mg |
マイタケ | 10mg |
シジミ【参考】 | 20mg |
※生産者さんによって測定を行った時期や、検査機関、検査方法が異なります。
※ブラウン系のえのきは 123〜149mg/100g という計測結果で一番少ない値を記載しました。
きのこ全般、種類によって差はあれど、オルニチン含有量はかなり多い事がわかります。
今回調べた中ではホンシメジが一番多く、なんとシジミの約8.5倍ものオルニチンが含まれていました。
ブナシメジもかなり高くシジミの約7倍。
ただマイタケだけはシジミを下回る結果に。
これはちょっと不思議です。
二日酔いの翌日に食べたいきのこレシピ
《料理名》
『ツルツルそうめんときのこタレ』(4人分)
《調理時間⌚》30分
《材料》
- ブナピー・・・・・100g
- ブナシメジ・・・・100g
- マイタケ・・・・・100g
- そうめん・・・・・紅白各200g
- ミニトマト・・・・適量
- きゅうり・・・・・適量
- カイワレ大根・・・適量
- 大葉・・・・・・・適量
- ミョウガ・・・・・適量
- ぶぶあられ・・・・適量
《タレ》
- 水・・・・・・・・300cc
- みりん・・・・・・大さじ3
- しょう油・・・・・大さじ3
- 鶏ひき肉・・・・・200g
《作り方》
- きのこをほぐし300ccの水で煮て別皿にあげておく。
- きのこの煮汁に鶏ひき肉、しょう油、みりんを入れてタレを作る。
- きゅうりをピーラーで引く。
- たっぷりのお湯で紅白そうめんをそれぞれ茹で、しっかり洗って氷水で冷やす。
- お皿にキュウリの輪を飾り、そうめんを盛り付ける。
お天気が良くて時間に余裕がある時は、調理前にきのこを天日干ししましょう。
現代人に不足しがちな栄養素であるビタミンDが増えるんです。
ブナピーは、プルン・ツルンとした食感で白い見た目もキュート!
石づきを切る時は、まず半割にして、V字にカットすると上手に除去できます。
きのこタレが濁るのは、マイタケを煮込んだ際に美味しさが出た証拠。
とっても深い旨味が感じられます。
二日酔いでしんどくても、そうめんならするするっと食べられます。
お好みの薬味で召し上がれ!
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