みなさん、きのこ好きですか?もちろん好きですよね!!
私はきのこを探すのも、観察するのも、写真に撮るのも、食べるのも、大好きです。
先日きのこ狩りに行き、色々なきのこを収穫してきました。
山の恵みをどうやって食べようかな?と考えるのも、きのこ狩りの醍醐味のひとつです。汁物、醤油煮、オイル煮、マリネ、そば、うどん、パスタ、シチュー、などなど……。その中でも代表的な料理はきのこ鍋ではないでしょうか。
そうだ、あの、秘伝のきのこ鍋、しよう!
秘伝のブラックスープとは?
特別なきのこ鍋ってなぁに?
シャングリラズ・シークレットさんのブラックスープの薬膳きのこ鍋だよ!
シャングリラズ・シークレット(Shangri-La’s secret)さんは、東京や大阪に店舗を構えるきのこ鍋ときのこ料理の専門店です。こちらの名物が、秘伝のブラックスープで煮込んだきのこしゃぶしゃぶ!
数年前にお店に行き、きのこのコースを菌友さんたちと堪能し、大変感動したのでした。
メインのきのこしゃぶしゃぶは、きのこやお肉を煮込んでいく間にどんどん味が変わって深みを増してゆき、いくらでもスープを飲めちゃうおいしさ!
スープが煮詰まって少なくなると次々とスープを足してくれるので、1Lは確実に飲みましたね……(ゲフーーーッ)。本当においしくて、止まらないんです。
そんなシャングリラズ・シークレットさんがスープの通販を始めていたというので、おとりよせすることにしたのです。
お店で食べた時に入っていたきのこ
お店で食べた際は8種類のきのこが入っていました。
タモギタケ、ヒラタケ、トキイロヒラタケ、ヤマブシタケ、山なめこ、アラゲキクラゲ、あわび茸、かきのき茸。
季節によってきのこの種類が変わるようで、これは12月に訪問した時のラインナップです。また行きたいなぁ。
野生きのこでブラックスープの鍋を作る!
おとりよせ
まずはシャングリラズ・シークレットさんのブラックスープを取り寄せておきましょう。売り切れのことが多いですが、生きのこセットもありますよ。
※鍋用とドリンク用があるので、間違えないよう注意してください。
野生きのこの処理
採ってきた野生きのこはゴミや汚れを落として、水に浸して虫出ししておきましょう。野生きのこには必ず虫が付いていますし、内部にも卵や幼虫が入っているはずです。絶対に野生きのこを生で食べてはいけません!そもそもきのこは野生でも栽培品でも生食はできませんので、きちんと中まで加熱して食べましょう。鍋なら生煮えの心配もないので安心ですね。
この時、掃除をしながら最後の同定作業を行います。毒きのこが混ざっていないか?悪くなったきのこが混ざっていないか?大丈夫だろうと思わずにもう一度疑って確認しましょう。
自分が分かるきのこ、または専門家に教えてもらったきのこだけ食べましょう。知らないきのこは採らない・食べない・人にあげない!知人にもらったきのこで食中毒になるケースもあります。
野生きのこを食べることは、間違えて毒きのこを食べてしまうリスクの他、虫や放射性物質を一緒に摂取してしまうリスクもあります。野生きのこを食べる際は十分注意しましょう。
うっかりしがちなのは、可食でも古いきのこを採ってきてしまうことです。腐ったきのこを食べれば食用きのこでもおなかを壊しますよ!
スープの準備
取り寄せたスープの説明書をよく読んで準備をします。薬膳乾燥きのこパックを煮出す必要があるので、準備に1時間くらい見ておきましょう。
乾燥きのこパックと一緒に、春に自分で採ってきて乾燥保存していたアミガサタケも入れて水戻ししました。ちなみに、乾燥パックの中にもアミガサタケが入っているようです。きのこパックの中身は食べられないので、具材として食べるために自分で採ってきたものを入れることにしました。
30分置いたところで、色がかなり出てきていますね!いいきのこの香りが立ちます。
さらに液体のスープの素を足して20分煮込みます。
これで秘伝のブラックスープの用意が完了です。真っ黒になりました!完成したらきのこパックは取り出して捨てます。もったいないけどココロを鬼にして捨てます……。
この時点でスープだけ飲んでみることをおススメします。これだけでもおいしいのですが、塩味がなくあっさりしているので物足りなさも感じるかも。これがどんな味に変わっていくのか?楽しみです!
ブラックスープのきのこ鍋が完成!!
出来上がったスープに好きな具材を入れて火が通れば、秘伝のブラックスープのきのこ鍋の完成です!野菜や肉など好きなものを入れましょう。
入れた野生きのこは、アミガサタケ(乾燥)、ヤマドリタケモドキ(冷凍)、ムラサキヤマドリタケ(冷凍)、ムレオオフウセンタケ(冷凍)、ムキタケ、ムラサキシメジ、チャナメツムタケ。全部自分で採取してきたものです。春・夏・初秋のきのこは貯菌してあったものを使用しました。
栽培きのこはマイタケ、ブナシメジ、エノキタケ。いつかこれも自分で採取してきたものでやってみたいですね。
春夏秋冬のきのこ鍋!贅沢~~~!!
塩味がないので、ポン酢や岩塩や薬味など用意して少しだけ付けて食べるといいと思います。でも、我が家では食べ進めるにしたがってきのこのうま味をダイレクトに感じられるため何もつけずに食べるほうがいい!という結論に達しました。
ちなみに、お店の味と遜色ないです。もともと乾燥きのこパックにドライアミガサタケとドライヤマドリタケが入っているのですが、自分で採ってきたアミガサタケとヤマドリタケモドキなどを足したので、香りが強くなりより贅沢な感じになりました。しかし安物のお肉を使ってしまったのでそこだけが残念な感じに(汗)次はお肉、奮発しましょう。
〆にうどんを入れて食べたらこちらも大変おいしかったです!リゾットもいいんじゃないでしょうか。
余談ですが、きのこにはカリウムと食物繊維が多く含まれており、利尿作用や整腸作用その他の効果があると言われています。家族が、翌日トイレに行く回数が増え、おなかが空くようになったと言っていました。たっぷりきのこと薬膳スープの効果があったのだと思います。おいしくて健康になれるなんて最高ですよね!!
使った野生きのこたち
アミガサタケ(乾燥)
今年は春にたくさん採れたので乾燥保存品がありました。香りのよいきのこです。弾力がある食感は乾燥だと失われてしまいます。
ヤマドリタケモドキ(冷凍)
夏にたくさん採れたので、冷凍保存していました。乾燥保存品を使う場合は最初から水に入れて戻すといいと思います。香りがよく味の良いきのこです。
超苦いニガイグチモドキなどを間違えて採取する人がいるので注意。
ムラサキヤマドリタケ(冷凍)
夏にたくさん採れたので、冷凍保存していました。乾燥保存品を使う場合は最初から水に入れて戻すといいと思います。上品な味がブラックスープの鍋に大変よく合いました。
ムレオオフウセンタケ(冷凍)
9月にたくさん採れたので冷凍保存してありました。クセがなく食感がしっかりとしていて何でも合うきのこです。
ムキタケ
晩秋のきのこです。採れたての生きのこを利用しました。汁物にすると味が染みて大変おいしいゼラチン質のきのこです。
毒きのこのツキヨタケを間違えて採取することが多いので注意。
ムラサキシメジ
晩秋のきのこです。採れたての生きのこを利用しました。粉っぽいにおいがありクセが強いと言われていますが、ブラックスープとは大変相性がよく今回一番おいしいと感じました。
毒きのこのウスムラサキシメジと似ているので注意。
チャナメツムタケ
晩秋のきのこです。採れたての生きのこを利用しました。つるっとした傘とシャキシャキの柄がおいしく鍋には最高でした。虫が付きやすいので下処理の虫出しの時にびっくりするくらい出てきます。
毒きのこのカキシメジに似ているので注意。
ブラックスープに入れるおすすめきのこ
ブラックスープが濃厚なので、クセのあるきのこや香りの強いきのこがおいしいと感じました。私がおすすめするのは、ムラサキヤマドリタケ、ムラサキシメジ、チャナメツムタケ、マイタケです。
ちなみに、きのこ狩りの際にハナイグチも採れたのですが、私は強い香りが少し苦手で醤油煮でないと食べられないため鍋には入れませんでした。汁物にすると全部がハナイグチ味になってしまうのが苦手なんですよね……(いくつか写真に写っています)。お好きならハナイグチもおいしいと思います。
みなさんも色々なきのこで試して、おすすめのきのこが見つかったら教えてくださいね!
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