”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

4月下旬~5月にかけて、スダジイの古木があるスポットを時々チェックしていました。

探していたのはカンゾウタケ

その名のとおり臓器の肝臓のような見た目をしたキノコです。
(といっても生の肝臓を見たことがありませんが)

今年、狙い通りカンゾウタケを見つけることが出来たので、少し収穫して食べてみました!

 

 

目次

カンゾウタケ(肝臓茸)

木のウロから覗く赤い物体。

これはカンゾウタケ(肝臓茸)というキノコです。

”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

 

和名は肝臓に似ているから”カンゾウタケ”ですが、海外でも『貧者のビーフステーキ』『牛の舌』など面白い名前で呼ばれています。

裏側を見てみると筋が走っていて確かにお肉に見えなくもありません。

”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

これなんかまさに牛タンのよう。

”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

 

カンゾウタケは5月頃、主にスダジイの古木や巨木の根元、ウロの中などに発生します。

目星をつけていた大きな椎の木を覗いてみると・・・ビンゴ!

赤いカンゾウタケがばっちり生えていたのでした!

”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

 

カンゾウタケを食べてみる

カンゾウタケは食べられるキノコです。

とはいえ中々食べ方が難しいらしい・・・

酸味が強く、好き嫌いがはっきりしているようです。

 

ということで、今回は3パターンの食べ方を試してみることにしました。

 

カンゾウタケをスライスするとサシまで入っていて本当に肉みたい。

貧者のビーフステーキという呼び名に納得です。

”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

 

カンゾウタケ入りベジラーメン

まずはラーメンの具にしてみました。

他の野菜と一緒に炒めて醤油ラーメンの上に乗せます。

うむ、ちょっと黒いけど、チャーシューを細く切ったものに見えなくもない。かな?

貧者のビーフステーキという呼び名に納得です。

 

う、しかし食感が悪い・・・

カンゾウタケは加熱するとめちゃくちゃ柔らかくなりました。

見た目は肉っぽいけど食べてみると完全に別物です。

イグチ系のきのこみたいな柔らかさ。

 

また、ベジラーメン自体は美味しかったのですが、カンゾウタケの味がよくわからなくなってしまいました。

 

カンゾウタケとベーコンのアヒージョ

カンゾウタケスライスとベーコンをオリーブオイルで煮てアヒージョにしてみました。

以前一緒にキノコ狩りに行った菌友さんに『カンゾウタケはお肉と一緒に料理した方が旨い』と教えてもらった食べ方です。

このアヒージョは最高に美味しかった!!

”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

 

ベーコンの旨味が油に広がり、その油がカンゾウタケに良い具合に入っています。

ラーメンでは柔らかい食感となっていたのですがオイル煮はなぜか程良い硬さ。

カンゾウタケのちょっと不思議な旨味にベーコン肉の旨味が加わりパクパク食べちゃいました。

 

ヨーグルト・イン・カンゾウタケ

カンゾウタケは他のキノコとは一線を画す特徴があります。

なんと鮮度が良ければ生で食べられるキノコなんです!

ということでこちらも菌友さんのおすすめ、生のまま細かく切ってヨーグルトにinしてみました。

”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

 

カンゾウタケからドリップみたいな液?が出て赤く染まるヨーグルト・・・食べるのに勇気が要ります。

しかしこれがなかなか美味しい!

ヨーグルト・イン・カンゾウタケ

 

カンゾウタケは元々酸味があるキノコで、それが苦手という方もいるのですが、同じく酸味のあるヨーグルトと良くマッチしています。

キノコ入りヨーグルト、ダブル菌活でお腹にはかなり良さそうですね。

 
3種類のカンゾウタケ料理を満喫しました!

中でもカンゾウタケとベーコンのアヒージョが最高に美味しかったのでレシピをご紹介いたします。

 

 カンゾウタケ・レシピ

 

《料理名》
『カンゾウタケとベーコンのアヒージョ』(2人分)

 

《調理時間⌚》15分

《材料》

  • カンゾウタケ・・50g(収穫量に応じて適当に)
  • ベーコン・・1枚
  • オリーブオイル・・キノコとベーコンが浸る程度
  • ニンニク・・1~2かけ

 

《作り方》

  1. カンゾウタケを5㎜厚にスライスします。

    ”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

  2. ベーコンは1㎝間隔くらいにカット、ニンニクはみじん切りにします。
  3. 深めのフライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ弱火にかけます。
  4. にんにくの香りが立ってきたらカンゾウタケとベーコンを入れます。

    ”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

  5. カンゾウタケからプツプツと油膜のようなものが出てきたら出来上がり。

    ”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

 

お好みでタカノツメ、パセリ等を加えていただいてもOKですが、正直これだけでかなり美味しく頂けました!

シンプル・イズ・ベスト。

”貧者のビーフステーキ”という別名を持つカンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた

 

お手軽簡単ですので、カンゾウタケを見つけたらぜひアヒージョをお試しください。

 

カンゾウタケ(肝臓茸)を食べてみた、のまとめ

  1. カンゾウタケは臓器の肝臓のような見た目をしたキノコ
  2. 海外では『貧者のビーフステーキ』や『牛の舌』と呼ばれ見た目が肉に似ている
  3. カンゾウタケは独特の酸味があり、ベーコンと一緒にアヒージョにするととても美味しかった!

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この記事を書いた人

露木 啓(つゆきのこ)のアバター 露木 啓(つゆきのこ) 関東きのこの会 代表

『“キノコ”といったら露木までっ!』
元きのこ問屋の営業マン。
生産者さんからきのこを仕入れ、主に関東のレストランや生協さん、自然食品さんに卸す仕事をしていました。
また『きのこのじかん』という情報発信サイトできのこ記事も書いていました。
今は職業きのこから離れ、趣味としてきのこと付き合っています。
主に土日に散策してきのこを撮ったり。
また、きのこの歌を作詞作曲し歌っています。

・ベーシックきのこマイスター
・ヨコハマきのこ大祭実行委員

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