『きのこの乾燥』は、日持ちしないきのこを長期間保存する方法として昔から実践されてきました。
日光で干したり、機械による温風などを用いて乾燥することできのこの水分を抜き、腐敗を防ぐ方法です。
先日、家に届いた大きな原木舞茸を1週間以上保存する必要があり、以前聞いたことのある乾燥方法を試してみました。
それが 『布団乾燥機できのこを乾燥する方法』です。
初めての試みだったので半信半疑でしたが、かなり上手に乾燥舞茸が作れました!
これは様々なきのこの乾燥に使えると感じたので、その手順などを紹介いたします。
- カゴやザルなどにきのこを並べる
- 布団乾燥機をセットし大き目の袋をかぶせる
- 4時間×3セット乾燥する
- 密閉できる袋などに入れて保存する
きのこの長期保存は『乾燥保存』が有効
干し椎茸に代表されるように、きのこの保存方法と言えば昔から乾燥保存が一般的でした。
きのこをザルなどに並べ、数日間天日に当てることで1カ月程度保存が可能な『干しきのこ』が出来ます。
しかも、日光に当てることで日本人に不足気味な栄養素ビタミンDが増えるので、栄養面でも有用です。
日光さえあれば実践出来る、とても画期的な保存方法と言えるでしょう。
天日干しでセミドライきのこを作る方法↓
きのこの乾燥保存のデメリット
家庭できのこの乾燥保存を行う場合、天日干しが一般的です。
また、家庭用のフードドライヤーもきのこの乾燥に利用できます。
ただし、これらの方法には下記のデメリットがありました。
- 天日干しは天候に左右される
- 家庭用のフードドライヤーはきのこを薄くスライスする必要がある
1.天日干しは天候に左右される
きのこは成分中の約9割を水分が占めているため、丸1日天日に当てても完全には乾燥できません。
長期保存可能な状態にするには、3~4日間程度天日に当てる必要があります。
もちろん、天気の悪い日は外に干せないため、数日間雨が続いてしまうとその間に腐ってしまうリスクもあるんです。
また、外で干せるのは太陽が出ている間だけで、夜間は屋内にしまわなければ湿気てしまいます。
仕事で会社に出かけているサラリーマンだと、天候に合わせて出したり取こんだりが難しいため、現実的に実践出来ない人もいるでしょう。
2.家庭用のフードドライヤーはきのこを薄くスライスする必要がある
最近では、通販などで家庭用のフードドライヤーが販売されています。
主にドライフルーツを作ったり、愛犬のために自家製ジャーキーを作ったりする用に売られていますが、乾燥きのこ作りにも利用可能です。
ただし、基本的には材料を薄く切って乾燥する事を想定していて、厚さのあるものはそのまま入れられない機種がほとんどです。
きのこの形を活かしたまま乾燥したい場合には向いていません。
乾燥きのこ作りには布団乾燥機がぴったりだった?!
天日干しは天候に左右されてしまうし、家庭用フードドライヤーは小さすぎる・・・
『では、乾燥きのこはどうやって作れば良いんだろう?』
そこで思い出したのが、以前どこかで聞いた布団乾燥機できのこが乾燥出来るという話!
布団乾燥機は、敷き布団と掛け布団の間にホースなどを入れて温風を送り、文字通り布団を乾燥させるための家電機器です。
ただ、温風を送るという機能はフードドライヤーと一緒。
といことは、確かにきのこの乾燥にも応用出来そうです。
ちょうど我が家にも布団乾燥機があったので試してみました!
※きのこの乾燥に布団乾燥機を用いるのはおそらく正しい使い方ではないため、家電メーカーさんやきのこ農家さん、また家族に怒られる可能性があります。
実践する際は自己責任でお試しください。
布団乾燥機を使って乾燥きのこを作る方法(舞茸の場合)
下記の手順で、布団乾燥機を使ってカリカリの乾燥舞茸が作れました!
- カゴやザルなどにきのこを並べる
- 布団乾燥機をセットし大き目の袋をかぶせる
- 4時間×3セット乾燥する
- 密閉できる袋などに入れて保存する
上記の時間は原木舞茸を乾燥した場合で、きのこの厚みや水分量などによって調整した方が良いでしょう。
補足すると、2セット目が終わった直後に確認したところカリカリで十分乾燥したように感じたのですが、1日経つと少し柔らかくなっていたため、仕上げの3セット目を行いました。
今後は、この方法で天然きのこなどの乾燥にも挑戦したいと思います。
まとめ
布団乾燥機を使う事でカリカリの乾燥きのこが作れます。
- カゴやザルなどにきのこを並べる
- 布団乾燥機をセットし大き目の袋をかぶせる
- 4時間×3セット乾燥する
- 密閉できる袋などに入れて保存する
急遽乾燥きのこを作らなければならないような事態になった時は、この方法が役立つかもしれません。
ただし、布団乾燥機の正しい使い方ではないため、試す際は自己責任でお願いいたします。
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