こんにちは。きのこのかわいさ知らしめたい!ちょこすき~☆です。
梅雨時は気温がまだそんなに高くないのですが湿度が高いので、ちょっと動くだけでも汗ばんでしまいますね。人間にとっては不快でも、こんな時期はきのこがたくさん出るので、きのこ観察をおすすめします。
今日はオレンジ色の傘が鮮やかなダイダイガサに会いに行きましょう。
ダイダイガサってどんなきのこ?
ダイダイガサは以下の特徴を持っています。
- 傘はオレンジ色
- 傘に綿毛状の鱗片がある
- 傘は球状~平らに開く
- 傘の直径は1~3cm
- ヒダは白色で疎
- 柄は橙色の鱗片におおわれる
傘が鮮やかなオレンジ色で、もふもふ&とげとげの見た目なので判別は容易だと思います。しかし、雨の後などだと鱗片が落ちてこのもふもふ感がなくなっていることもあるので注意しましょう。色も雨に流されると真っ白になっている場合があります。
鱗片が落ちてしまっても、傘のザラザラした質感や柄の質感をヒントに同定することが可能です。
ダイダイガサはいつ・どこで見られるの?
夏から秋に広葉樹の倒木や落枝に発生するのを見られます。熱帯性のきのこと言われており、関東以南でしか見られないとされていますが、福島県などでも発生報告があるようです。温暖化で気温が上がればだんだん北上したりするんでしょうか?
派手な色合いなので目立つのですが、その小ささのためか意識して倒木を見なければ見逃してしまうことがあります。
ダイダイガサは他の大型のきのこが出る前に見られるので、これが見つかり始めると梅雨のきのこシーズンが始まったなと感じます。きのこって出てくる順番がおおまかに決まっているので、ずっと観察を続けていると季節を感じられるようになります。
ダイダイガサの名前の由来
その見た目の通り、橙色の傘だからダイダイガサです。
とても覚えやすい名前ですし、里山や公園でもよく見つかる身近なきのこですので、一度見たらすぐに覚えられると思います。
橙色の濃さは色々で、まれにほとんど白の個体があります。この白いものだと同定するのは難しいかもしれませんね。上の写真のようにレモンイエローっぽいものも結構見かけます。このくらい色がついていればダイダイガサとわかるでしょうか。
大変フォトジェニックなきのこですからきれいなものに出会うと毎回撮影しています。傘の色の濃淡も違うので、撮影していて飽きないきのこです。
とげとげの幼菌は必見
これ、な~んだ?
この写真の謎のとげとげ丸、ダイダイガサの幼菌(きのこの赤ちゃん)なんです。きのことは思えませんね!ちょっと笑える。
ダイダイガサは一本の倒木からぽこぽこと複数出ることが多く、一つ見つけたらこのような幼菌も発生していることが多いです。(上のいくつかの写真にも成菌の足元に写っています。)
成菌が白っぽく色が抜けてしまっていても、近くにこのオレンジのとげとげ丸があればダイダイガサだと判別できることがあります。そういえば、幼菌はオレンジ色のものしか見たことがないです。ただし、全然別のきのこが近くに生えている場合もあるので、特徴はよく観察してくださいね。
この幼菌は5mmに満たない大変小さいものなので、見つけにくいかもしれません。ゆっくりじっくり探してみてくださいね。
おわりに・会えば元気が出るきのこ
ダイダイガサは特に珍しいきのこでもないですし、散策中にたくさん見かけるのですが、会えば元気をもらえるきのこです。
オレンジ色というビタミンカラーは元気を呼ぶ色ですし、もふもふ&とげとげの見た目もなんだか動物的で癒されます。
そしてなにより、倒木から出ている様子が一生懸命上を向いてけなげに生きているように見えて、とても元気が出るのです。私はダイダイガサが大好きです。
靴ひもを結びなおそうとしゃがんだとき、ふと疲れて足を止めたとき、休むために腰を下ろしたとき、小さなダイダイガサが目に留まると「ここでがんばってるよ!」と話しかけられているような気がして嬉しくなります。
きのこのかわいさ知らしめたい!きのこってかわいい。きのこっておもしろい。きのこってふしぎ。みなさんも鮮やかなダイダイガサに会えるといいですね。
ダイダイガサのおもしろいきのこ回文はこちら↓
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