こんにちは。きのこのかわいさ知らしめたい!ちょこすき~☆です。
暖かくなってくると服装も軽やかになり、ふらっと出かけたくなりますね。そんなあなたにきのこ観察をおすすめします。
今日は身近な場所でよく見かけるサケツバタケに会いに行きましょう。
サケツバタケってどんなきのこ?
サケツバタケは以下の特徴を持っています。
- 傘は赤褐色~暗褐色
- 傘は饅頭型から平らに開く
- 傘の直径は7~15cm
- 傘のふちに鱗片がつく
- 傘は湿るとやや粘性を帯びる
- 分厚いツバは星形に裂ける
- 柄は白く、基部は黄色がかる
- 柄の根元は膨らむ
- 胞子は暗紫色
幼菌と成菌でかなり見た目が変わりますが、分厚い膜質のツバが特徴です。また、胞子の色が暗紫色でサケツバタケならではという色です。これを覚えれば、初心者でも見分けやすいきのこだと思います。
サケツバタケはいつ・どこで見られるの?
春から秋に道端・畑・公園など人家の近くで見られます。
特にウッドチップや動物の糞などが撒かれている、栄養のある場所でよく出ます。ウッドチップを定期的に撒くような管理をしている公園などでは高確率で観察できます。
梅雨時に多く発生しますが、5月ごろから雨が一定量降った後に見かけます。
ほかのきのこがあまり見られない場合でもサケツバタケは見かけることが多いので、私にとっては期待を裏切らないきのこのひとつです。私の自宅近くの公園でよく出るので、その場所を密かにサケツ畑と呼んでいます(笑)
シーズンになれば雨の後に高確率で発生しているので、きのこ界・いま会えるアイドルに認定してもいいと思います!
サケツバタケの名前の由来
特徴的な分厚いツバが星形に裂けることから、裂けツバ茸という名がついています。覚えやすいと思います。
似たきのこにキサケツバタケというのがありますが、傘の色が黄色っぽいサケツバタケで、この裂けるツバは共通した特徴です。
このツバがフリルの襟巻のようで、かわいさの演出をしていると思うのです!!
幼菌のかわいさは尋常じゃない
サケツバタケの幼菌(きのこの赤ちゃん)のかわいさは尋常じゃないんです……!!
見てください!!
かわいいでしょう!!
妖精が寄ってきそうでしょう!!
さすがきのこ界・いま会えるアイドル!(注:ちょこすき~☆ひとりが言っています)
梅雨時になると次々出てきますので、必ずと言っていいほど幼菌がいます。撮影していてとても楽しいです。
しかし、サケツバタケは結構大きいきのこなので通行人にも見つかりやすく、心無い人に蹴散らされているときがあります(涙)見つけた時にそんな状態だと悲しいですね。でも、たくさん出るから無事な子も絶対にいるはずです。あきらめずに周囲を探しましょう。
爆発していることがある
爆発って何を言っているのか?(笑)
一種のきのこが無数に同時に発生することを、きのこ好きたちはSNS上などで「爆発する」と表現しています。
上の写真は一部です。画角に収まりきらないほど発生していました。これだけあると、どのきのこを撮影しようか迷ってしまいますね!テンション上がります!
一か所だけでなく、あちこちにこの爆発した状態になっていることがあります。その時は「大爆発」と表現します。サケツバタケは大爆発していることがよくあります。
爆発とは別に、きのこが環状に並んで発生することがあり、その場合は「菌輪」または「フェアリーリング」と呼びます。菌輪やフェアリーリングという呼び名は俗称ではなく用語としてありますので、堂々と使っていただいて大丈夫です。通じます。通じるって言ってもきのこ好きにだけかもしれませんが(汗)
おわりに・身近な場所で探そう
サケツバタケは山の中より公園や畑でよくみられるきのこです。ウッドチップや堆肥が撒かれている場所を見つけたら要チェックですよー!
サケツバタケは傘が赤褐色なのですが、色が抜けやすく白っぽいことがあります。この写真では今までのものと全く違うきのこのように見えますね。そんな時でも特徴的な裂けるツバを観察できれば同定できると思います。傘の細かい鱗片と、若干ひび割れているような雰囲気の個体があるのもポイントだと思います。
きのこって同じ種類でも見た目が違うことがあって、本当に難しいんですよねぇ。サケツバタケの場合は、たくさんあれば近くに典型的な個体があればわかるのですけど。
こればかりはたくさん観察するしかないですね。いっぱいきのこ探しましょう!
きのこのかわいさ知らしめたい!きのこってかわいい。きのこっておもしろい。きのこってふしぎ。みなさんも爆発しているサケツバタケに会えるといいですね。
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