こんにちは。きのこのかわいさ知らしめたい!ちょこすき~☆です。
なかなか梅雨が明けず、元気が出ない…。そんなあなたにきのこ観察をおすすめします。きのこは秋のイメージがありますが、梅雨もきのこがたくさん出るいいシーズンなんですよ!
今日は、きのこの女王と呼ばれるキヌガサタケに会いに行きましょう。
キヌガサタケってどんなきのこ?
見てください!この美しさ!!優雅!!はぁ~…(ウットリ)
あ、キヌガサタケの特徴を説明するんでしたね。取り乱しました、すみません。
キヌガサタケは以下の特徴を持っています。
- 褐色の卵から出てくる
- スポンジ状の白い柄
- 白いレースのスカートのような菌網をまとっている(キヌガサ最大の特徴)
- 網目状の傘にグレバ(胞子を含んだ粘液)がついている
- 臭い!!
ええ、臭いんです。グレバが、大変臭い。
腐敗臭というか、う○こっぽいニオイですね。ニオイの感じ方は人それぞれですが、そのニオイに加えて、ガスの付臭というか、腐ったタマネギというか、そんなニオイも混ざっている気がします。
このニオイが結構強烈で、風に乗って周囲にニオイをまき散らし、虫を呼んでいるようです。虫って腐ったニオイ好きですよね。これを利用して、キヌガサタケを食べに来た虫たちの体にグレバをくっつけて胞子を運んでもらう算段です。あったまいいー♪
このニオイのおかげで私たちもキヌガサタケが出ているかどうか判るので、姿が見えなくても鼻を頼りに探したりします。便利。
キヌガサタケの名前の由来
衣笠(または衣傘)というのは、昔貴人に差しかけた絹張りの傘や、仏像の天蓋などの意味があります。レース様の菌網を衣笠に見立ててキヌガサタケと呼ばれています。
姿同様名前も風雅ですね。う○こ臭いけど!
きのこの中でも大変優美な姿なので、きのこの女王と呼ばれています。う○こ臭いけど!
キヌガサタケはいつ・どこで見られるの?
梅雨の後半に、竹林で見られます。秋にも出るらしいのですが、長雨にならないと出ないようです。ですのでキヌガサさんに会いに行くなら梅雨の後半、7月に入ってからがいいでしょう。
時間は午前中です。時間厳守!!
なぜなら、キヌガサタケは朝に頭を出し始め、2~3時間ほどで伸びてレースを広げきる大変成長の速いきのこなのです。昼過ぎには倒れてしまい、午後には虫に食べられて半日で跡形もなくなってしまいます。きれいなキヌガサタケを見たいなら午前11時までには竹林に到着しましょう。
…と言いつつも、稀に出足の遅いキヌガサタケもいるようで、昼ごろ出始める個体もありますので寝坊してもチャンスはありますよ!萎れているケースの方が多いけど。
竹林だからと言ってどこでも出るわけではないので、出るポイントを探すのが大変なのですが、結構予想外の近場に出ているもんです。私は自宅近くの観察ポイントを、ありがたいことに菌友さん(きのこを趣味にする友人のことを菌友といいます)に教えてもらって観察できましたが、自力で探すのは割と大変です。
自然系のアカウントのSNSで情報をチェックしてみると、発生情報がつかめるかもしれません。竹林のある公園などが狙い目でしょうか。
ま、件の菌友さんとごはん食べたお店の近くで偶然発生地を見つけたんで、偶然見つけることもあるとは思いますが。(いいかげん・笑)
キヌガサタケのレースの開く様子を観察した
先ほどお寝坊キヌガサタケの話をしましたが、先日午前11時ごろ通りがかった時に卵から頭を出したばかりの個体を発見しました。
こんな状態だとなかなか目につかないのですが、そこはキヌガサ、う○こ臭いニオイで探しました!時間的に成菌(成長しきった姿)だと思い込んでいたので、今さっき出てきたこの個体に驚きました。
これはキヌガサさんのレースのスカートが開いていくのを観察するチャンスです!柄が伸びきるのに時間がかかるので、他のきのこを観察してから戻ってきましょう。
1時間後に戻ってみると、柄が伸びてレースが下がってきているところでした。これ、はじめは頭部の傘の内側に収納されているんです。
10分おきに撮影してみました。途中でパフスリーブのようになるのは、上の方から乾いていき、乾いたところから広がるからでしょうか。
じわじわとレースのスカートが広がっていく様子に興奮します!!待ちきれなくてウロウロ…かなり怪しかったと思います!
さあ、完璧な姿の女王様の装いができました!おまたせー!!
そういえばキヌガサさんのレースは、いびつだけどひょっとしてハニカム構造なんじゃ!?と考えたこともありましたが、別にそんなこともなかったです。ランダムでした。
キヌガサタケファミリー
キヌガサタケには似たような仲間がいます。こんな珍妙な美麗なきのこに仲間がいる!
- マクキヌガサタケ
- アカダマキヌガサタケ
- ウスキキヌガサタケ
マクキヌガサタケは、キヌガサタケよりレースがやけに短いです。
アカダマキヌガサタケは、卵が赤みを帯びています。レースも短めで荒い。
ウスキキヌガサタケは、レース部分が黄色です。基本的に西日本で発生します。
いずれもまだ会ったことがないので、いずれ見てみたいです。特にウスキキヌガサタケ。とても鮮やかなんですよ!
>おわりに・会えるかどうかは運しだい
キヌガサタケは半日で倒れてしまう、はかないきのこです。会えるかどうかは運しだい。成菌に会えなくても、ぶよぶよした褐色の卵を見つけたら、数日以内に出てくるかも?ぜひ通いましょう!
それから、卵を踏んでしまうと出てこられなくなるので、足元は注意してくださいね!歩道があるなら歩道から出ないように探すのがいいと思います。
とりあえず竹林に出かけよう!
気軽にきのこを探しに行きましょう。
きのこのかわいさ知らしめたい!きのこってかわいい。きのこっておもしろい。きのこってふしぎ。みなさんも綺麗なキヌガサタケに会えるといいですね。
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