ヒラタケのプランター栽培に挑戦してみました!
菌糸が十分に回ったヒラタケの菌床(きんしょう)をプランターの中に入れ、周りを鹿沼土で囲って栽培する方法です。
無事1回目の収穫に至ったので、セット手順や日々の管理方法などを紹介いたします。
尚、iPhoneをセットしてヒラタケがぐんぐん育っていく様子をタイムラプス動画に収めたので、ぜひ併せてご覧ください!
※注意:音が出ます🔊
ヒラタケとは
ヒラタケ(平茸)は、枯れ木や倒木などに発生するきのこです。
その名の通り平べったいカサを持つのが特徴で、軸は個体によって無いか、あっても短め。
カサの色は若い頃は灰色で、成長するにつれて褐色に変わっていきます。
とても美味しいきのこで、昔から日本各地で栽培されてきました。
昔はあえてシメジ形に育てて『ヒラタケシメジ』という商品名で売られている事が多かったですが、最近では『霜降りひらたけ』という商品をよく見かけます。
ヒラタケは寒い時期によく生えるので、別称は『寒茸(カンタケ)』
また、牡蛎のような見た目をしている事から、英語圏では『Oyster Mushroom(オイスターマッシュルーム)』と呼ばれています。
ヒラタケをプランターで育てる方法
ヒラタケのプランター栽培に使う道具や、セット手順をまとめました。
尚、道具や栽培手順はこちらの動画でも紹介しているので、読むのが面倒な方はご活用ください。
準備するもの
- ヒラタケの菌床
- プランター
- 鹿沼土
- 新聞紙
- ハサミ
- スコップ
ヒラタケの菌床は通販の『森のきのこ倶楽部』で購入しました。
10月~3月末までの期間限定で販売されています。
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ひらたけ農園 おかわり君 |
1,480円 送料無料 |
今回はプランターで栽培するので、説明書や栽培袋が付いていない“おかわり君”を2つ購入。
鹿沼土は赤玉土や普通の土でも代用できますが、ヒラタケが生えてきたときに汚れが付いてしまいます。
用意できる場合は鹿沼土がおすすめです。
セット手順
※きのこは生き物ですから、菌床が届いたらすぐに栽培を始めましょう。
- プランターの中に新聞紙を敷く。少しはみ出るくらいでOK。
- 鹿沼土を3㎝程度敷き詰める。
- ヒラタケの菌床を袋から取り出しプランターの中心に置く。
- 菌床の周りに鹿沼土を入れる。菌床の上部が2cmくらい土から出ている程度が目安。
- 鹿沼土にたっぷり散水し、直射日光の当たらない日陰で管理する。
日々の管理
日々行う事は水やりです。
菌床が乾いてきたら、霧吹きなどで水をあげてください。
露木は朝と夜で2回あげていました。
通常であれば、栽培開始後1~2週間程度でヒラタケが生えてきます。
なぜヒラタケの菌床を土に埋めるのか
ヒラタケは木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)の一種で、枯れ木や倒木を分解しながら栄養を得ています。
植物とは違い、土から栄養を得ることはしません。
それなのに、なぜプランター栽培では土の中に埋める必要があるのでしょうか?
それは、保湿性のある鹿沼土などで菌床の周囲を覆う事で、菌床が乾くのを防ぐためです。
プロのきのこ生産者さん達は、加湿器などを使い部屋の中の湿度を100%近くまで上げてきのこを栽培しています。
家庭では同様の環境を作り出すのは難しいので、鹿沼土などに埋めて菌床を保湿しているというわけです。
ヒラタケのプランター栽培 観察日誌
プランターにセットしてから4日後、菌床の上部にコンクリートのような色をしたヒラタケの芽が出てきました。
栽培5日目、早くもきのこの形になってきています。
また、菌床の側面にもびっしり芽が生えてきました。
栽培6日目。いや、こんなに密集して生えてくるとは。
栽培7日目。『ヒラタケシメジ』として販売されているくらいのサイズに育ってきました。
栽培8日目。側面も大きく育ってきて、ヒラタケの森といった感じです。
栽培9日目。もう収穫出来そうですが、観察したいのでもう少し粘ってみます。
尚、左側に偏って成長しているのは、その方向に窓があるためだと思われます。
自然界では胞子を風に乗せて効率良く撒く必要があるので、なるべく明るい方角を目指して成長していく性質なのでは無いでしょうか。
栽培9日目の夜。カサが開いて、裏面のヒダがよく見えます。
栽培10日目。だいぶ大きく育ちました!
ヒダがとてもきれいです✨
それでは、収穫したいと思います!
ヒラタケの収穫方法
ヒラタケのカサが大きくなり、ヒダが見えるようになったら収穫適期です。
ハサミやカッターなどでヒラタケの根元から収穫します。
菌床にきのこの軸がくっついたままだとそこからカビが発生してしまうので、きれいに取り除きましょう。
詳しい収穫方法は動画で紹介しているので、ぜひご覧ください。
1回目の収穫量は約440gでした。
何の料理に使うか決めていなかったので、とりあえず冷凍保存しました。
ヒラタケは2~3回収穫できる可能性がある
ヒラタケは冬の間に2~3回採れる可能性があるので、まだまだ楽しめそうです!
収穫したヒラタケはもちろん食べます。
最初に採れた分は、醤油で煮てご飯のお供にしました。
美味しかったですが、若干塩っ辛くなってしまったので、次は別の料理にしようと思いますw
収穫が終わったヒラタケの菌床は肥料として利用できます。
菌床は元々オガクズや米ぬかなどから作られていて、それをきのこの菌糸が程よく分解するため、良い堆肥になるんです。
今回のヒラタケの菌床も、栽培が終わったら家庭菜園に崩し入れたいと思います。
まとめ
- 『ヒラタケのプランター栽培』は、菌床をプランターに入れ周りを鹿沼土で囲って栽培する方法
- 鹿沼土が保湿の役割を果たしヒラタケが良く育つ
- 冬の間は2~3回程度の発生が期待できる
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