お笑い芸人の坂井きのこさんの案内で、長野県にきのこ狩りに行ってきました。
本格的なきのこ狩りは久しぶり、めちゃくちゃ楽しかったです!
菌友と晩秋きのこ狩りツアーin長野🍄
来年は、もっと沢山の菌友と行けたら嬉しいたけ😊 pic.twitter.com/yVf7NaxWF3— 各駅マッシュ 坂井きのこ (@dokosoko_kinoko) November 1, 2020
クリタケやチャナメツムタケ、ムラサキシメジ等の秋の食菌をたっぷり確保。
また、時期的に遅いかもという不安もありつつ淡い期待を抱いていたベニテングタケにも出会えました🍄
さすが坂井きのこ、持ってる~!
今回の長野ツアーで採れたきのこはこちら↓
- クリタケ
- チャナメツムタケ
- ムラサキシメジ
- ショウゲンジ
- ナラタケ
- ムキタケ
- ニンギョウタケ
ということで、充実の長野きのこ散策の様子をレポートします!
坂井きのこさんの案内で長野県の山に入る
坂井きのこさんは太田プロダクション所属のお笑い芸人です。
”きのこ王国”長野県の出身で、小さなころからおじいさんと一緒に山できのこ狩りをしていた正真正銘のきのこ採り名人。
『きのこ800種類わかるきのこ芸人』をキャッチコピーにしているだけあって、本当にきのこに詳しいんです!
単なる”きのこキャラ芸人”ではございませんよ。
今回はそんな坂井さんに地元、長野県安曇野の山を案内していただきました。
坂井きのこさんの芸風についてはこちらの記事で紹介しています↓
自分1人ではなかなかきのこ狩りにいけない理由
ちなみに私もきのこが好きなので、土日等は良く近所(神奈川県の西方)にきのこ散策に出かけます。
しかし、私のはあくまで採取無しの『きのこ散策』で、主に観察や写真撮影がメイン。
今回のような本格的な『きのこ狩り』は滅多にできません。
それも坂井きのこさんの案内があってこそで、なかなか自分1人ではきのこ狩りが出来ない理由があるんです。
- 勝手にその辺の山には入れない
- 食毒の判別に自信が持てない
- 熊が出る
1.勝手にその辺の山には入れない
例えば長野県の山にはきのこがたくさん生えていると知っていても、勝手に入って採取することはできません。
山には所有者がいるからです。
入ったら不法侵入ですし、採取したらドロボーになってしまいます。
『松茸が生える時期に山に入ると鉄砲を持った人に怒られる』
これは以前長野県のきのこ生産者さんが言っていた言葉。
オーバーかもしれませんが、それだけ勝手に山に入ってはいけないという事だと私は解釈しました。
2.食毒の判別に自信が持てない
山には魅力的な食菌が生えている一方、食べたら危険な毒きのこもたくさん生えています。
食菌によく似た毒きのこもありますし、中には死を招くほどの猛毒きのこだってあるのです。
観察したり写真を撮る分には無害ですが(ちなみに毒きのこは可愛いのが多い)、きのこ狩りとなると話は別。
確実にきのこが判別でき、食毒の区別が付けられなければきのこ狩りはするべきではありません。
3.熊が出る
出るらしいです。
そんなわけで、坂井きのこさんのような地元の山に詳しく、更にきのこに精通している方に案内してもらわないと、本格的なきのこ狩りは難しいのです。
きのこ狩りに行ったメンバー
左から
- 関東きのこの会の露木(この記事の執筆者)
- お笑い芸人の坂井きのこさん
- ヨコハマきのこ大祭の小手麻記子さん
- 関東きのこの会のおおうちもとひろさん
- ヨコハマきのこ大祭のボス コバヤシイッセイさん
となっております。
コロナ対策でみんなマスク。
きのこ狩りの様子
長野県の山はすっかり紅葉していました。
天気も良く、きのこ狩り日和。
うーん、山、気持ち良い~。
早速見つかったのは今回ターゲットに定めていたクリタケ。
広葉樹の倒木や切り株から発生するきのこで、カサの周囲に椎茸みたいな鱗片があります。
群生で見つけやすく、この日はクリタケが一番多く採れました。
こんなに軸が長いやつもいました。
晩秋のきのこと言ったら真っ先に名前の挙がるきのこがこちらのムラサキシメジ。
名前の通り紫色のきのこで、大きくて形のきれいな個体に沢山出会えました。
ヒダまで紫色。美しい。
チャナメツムタケで坂井きのこさんのロケごっこ(笑)
声の張り方やカメラの映り方がさすがプロのお笑い芸人です。
チャナメツムタケはカサにナメコのようなヌメリがあるきのこ。
クリタケと似ていて自分の中ではよくごっちゃになったのですが、こちらは針葉樹の近くの地上に発生します。
※クリタケは広葉樹の木材から発生
チャナメツムタケはヌメリを活かして汁物や煮物、おろし和えにすると美味しいそうですよ。
たくさん採れました!
ムキタケはカサの表面が剥がれやすく、簡単にむけるからこの名前がついたきのこ。
ふっくらしたヒラタケのような形で、広葉樹の切り株から発生していました。
尚、このムキタケは毒きのこのツキヨタケに似ていることから採取には注意が必要とのことです。
こちらは毒きのこのニガクリタケが群生していた切り株。
毒きのこも見る分には美しいです。
アシナガ、ボリボリなど、日本各地でいろいろな俗称が付けられているきのこ、ナラタケもたくさん生えていました。
美味しいきのこですが消化が悪くお腹を壊すことがあるので、軸部分は食べない方が良いそうです。
『時期的にもうないかなぁ』と言っていたショウゲンジも後半で何本か見つかりました。
幼菌時はその形から虚無僧(コムソウ)とも呼ばれます。
実はこの前日の夜に鍋で食べたのですが、軸の食感がとても美味しいきのこでした。
旨味も良し!
松茸の時期にはちょっと遅かった
坂井きのこさんは松茸ハンターでもあります。
毎年秋になると地元の山に入っては、高級きのこの松茸や香茸を採っているんです。
きのこ好きたるもの、1度は山にデーンと生えている松茸を見てみたい!
『時期的には遅いけど、まぐれで松茸や香茸もあったら良いな~』と長野県に向かう車の中でみんなで話していました。
しかし、残念ながら今回は見つけられず。
やっぱりもう少し早い時期、10月初旬~中旬くらいまでが良いみたいです。
来年、ぜひリベンジさせていただければと思います!
ベニテングタケに会えました!
もう一つ、今回の旅で会えたらいいなと言っていたきのこが『ベニテングタケ』です。
こちらは坂井きのこさんが目星をつけておいてくれたおかげで、無事出会う事が出来ました!
ベニテングタケは毒きのこですが、赤いカサに水玉模様みたいな白いイボを持ち、その可愛らしい見た目からとても人気があります。
もちろん私も大好きです。
今年初だったので感動したなぁ。
みんなで記念撮影しました!
自然に落ちたのか蹴飛ばされたのか❓
乾燥したベニテングタケのカサが落ちていたので拾ってきました。
このきのこ、海外ではラッキーモチーフとして用いられているそうな。
しっかり乾燥させて幸運のお守りにしようっと。#ベニテングタケ pic.twitter.com/UMB64L2Vfm— つゆきのこ(露木 啓)関東きのこの会 ライター💻 (@tsuyu_kinoko) November 3, 2020
最後の〆は観察会
きのこ狩りの最後は、採れたきのこを並べての観察会。
掃除しながら種類ごとに分類していきます。
うーん、壮観じゃあ。
この時に教わりながら選別したことで、クリタケとチャナメツムタケの見分けがつくようになりました。
一人で行くきのこ散策とは違い、みんなで行くきのこ狩りはこうやってきのこが覚えられるのも楽しいです。
まとめ
ということで、坂井きのこさんと行く『晩秋きのこ狩りツアー in 長野!』のレポートは以上となります。
今回採れたきのこはこちら。
- クリタケ
- チャナメツムタケ
- ムラサキシメジ
- ショウゲンジ
- ナラタケ
- ムキタケ
- ニンギョウタケ
その他、ベニテングタケにも出会う事ができました。
山歩きで疲れたけど、たくさんのきのこに出会えて充実した1日となり、とても楽しかったです🍄
坂井きのこさん、改めてありがとうございました!
・・・できれば関東きのこの会の秋の合宿的な位置づけで、毎年開催してもらいたいなぁ(笑)
おまけ、坂井きのこさんのご実家のレストランは超美味しい
きのこ狩りの前日に長野入りして、坂井きのこさんの実家の飲食店『スナック&焼鳥 楓』で前夜祭をしました。
このお店で食べるのは2回目ですが、めちゃくちゃ美味しいんです!
香茸の佃煮が個人的に超ヒット!
この歯応え、きのこだと気づく人はどれだけいるのだろうか。
めちゃくちゃ好きな味と食感。
ちなみに前回来たときは香茸と牛肉のしぐれ煮が食べられました。
あれも忘れられない味・・・
天然きのこは坂井きのこさんが採取したり、近所の人が持ち込んで坂井さんが鑑定したもののみ提供しているそうです。
だからいつでもあるというわけではないと思います。
が、他にも焼き鳥やおにぎり、お味噌汁まで美味しいのでお近くに行かれる方はぜひお立ち寄りくださいませ~!
コメント