あなたの育てている観葉植物や鉢植えから、黄色いキノコが生えてきたことはありませんか?
それ、『コガネキヌカラカサタケ(黄金絹唐傘茸)』かもしれません!
食毒不明なので食べることはできませんが、実は“お釈迦様のキノコ”や、“幸運のキノコ”とも呼ばれる非常に縁起の良いキノコです。
植物に悪影響を及ぼすことは無く、放っておいても数日で萎れてしまうので、せっかくですから観察してみましょう。
よーく見ると、とっても可愛いキノコなんです。
ということで今回は、鉢植えから生えるキノコ『コガネキヌカラカサタケ』について紹介いたします。
コガネキヌカラカサタケ(黄金絹唐傘茸)とは
コガネキヌカラカサタケは、夏~秋頃の湿気の多い時に生えてくる黄色いキノコです。
植え込みや観葉植物、室内の鉢植え等から発生することが多く、黄色いキノコがいきなり現れるので、SNS等でたびたび話題になることも。
幼菌時のカサは卵型をしていて、そこからぐんぐん横に広がっていきますが、成長スピードが早いので観賞できるのは1~3日程度です。
今回、コガネキヌカラカサタケがカサを拡げていく様子を動画に収めましたので、ぜひご覧ください。
カサが真横に開ききるまで、大体7時間くらいでした。
≪コガネキヌカラカサタケのタイムラプス動画≫
ちなみに、動画のコガネキヌカラカサタケが生えているのはベゴニアワッパーの寄せ植えで、近所のお花屋さんから買ってきました。
そのお花屋さんではかなりよく見かけるキノコらしく、手入れの段階で見つけたら掃除してしまうそうです。
コガネキヌカラカサタケはなぜ観葉植物などの鉢植えから生えるのか
コガネキヌカラカサタケは熱帯性のキノコで、本州ではほとんど自生していません。
では、なぜ本州でも植え込みや観葉植物、室内の鉢植えからなら発生するのでしょうか。
これは、熱帯地方から持ち込まれた土を使っている事が多いためです。
コガネキヌカラカサタケは養分の多い土壌を好み、腐葉土などの中に菌糸を張り巡らせている場合があります。
その腐葉土を鉢植えなどに使うと、夏~秋頃の湿度が高い時期に、コガネキヌカラカサタケが生えてくるというわけです。
コガネキヌカラカサタケはスピリチュアルなきのこ?!
コガネキヌカラカサタケは、色や形状からスピリチュアルな呼び名を2つ持っています。
1つ目は『お釈迦様のキノコ』
これは幼菌時の形状が仏様に見え、なおかつ黄金色をしている事から呼ばれるようになりました。
2つ目は『幸運のキノコ』
やはり鮮やかな黄色であることと、数日間で枯れてしまうので“出会えたらラッキー”という事から来ています。
非常に縁起の良いキノコなんです!
コガネキヌカラカサタケは『食毒不明』食べない方が無難
コガネキヌカラカサタケの研究はまだあまり進んでいないようで、キノコ図鑑などでは『食毒不明』として扱われています。
植え木の周囲や植木鉢などからキノコが生えてくると、『これ、食べられるかな?』と思うのが人の心理ですが、万が一があるかもしれないので食べるのはやめて観賞だけにしておきましょう。
コガネキヌカラカサタケは駆除すべき?基本は放置でOK!
コガネキヌカラカサタケが生えても、基本的に植物に悪影響を与えることは無いので、駆除する必要はありません。
数日で萎れて勝手にいなくなるので、そのまま放置でOKです。
せっかくですから“幸運のキノコ”の成長を楽しみましょう!
尚、それでも駆除したい場合、生えたきたコガネキヌカラカサタケを根元から引っこ抜くだけでは足りません。
というのも、土の中に菌糸が残っているので、条件が整えばまた生えてきてしまうためです。
見た目などの問題でどうしても駆除したい場合は、土を丸ごと入れ替えるしかありません。
まとめ
- 観葉植物や鉢植えから黄色いキノコが生えてきたら『コガネキヌカラカサタケ』かも
- 腐葉土などを好む熱帯のキノコ
- 色や形状から『お釈迦様のキノコ』『幸運のキノコ』と呼ばれている
- 食毒不明なので食べない方が無難
- 植物に悪影響を与えることはないので生えてきても放置でOK
コメント