ずーっと前から気になっていたきのこリウムが露木家にやってきました!
この子を愛でることが最近の仕事後の癒し✨
大阪のきのこイベント”POPなきのこ展”の最終日に開催されたワークショップ『自分で作るきのこリウム ~エノキタケ編~』で作り神奈川に連れ帰ったものです。
先日、無事に1回目のエノキ栽培に成功したのでした。
ということで今回は私がドはまりしたきのこリウムついて、作り方や育て方、栽培後のメンテナンス方法などを写真多めでご紹介させていただきます!
きのこリウムとは
きのこリウムはいわゆるきのこ栽培キットの一つです。
しかし普通のきのこ栽培キットと違うのは、きのこリウムは完全に鑑賞用、、、つまり”食べない”きのこ栽培キットなんです。
『えー、食べられない栽培キットなんて楽しいの?』と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に育ててみるとめちゃくちゃ楽しいです!
きのこの成長は早く、それこそ朝と夜では違う姿を見せてくれます。
毎日お水をやりながらきのこの成長を見守り、『エノキの幼菌、かわいい!』とか『この角度から撮るとカッコいい!』と愛でて、SNSで友達にシェアしたりする。
今朝のきのこリウム✨ pic.twitter.com/xuIQi2ma1e
— つゆきのこ(露木 啓) (@tsuyu_kinoko) February 4, 2020
そんな風にきのこリウムはきのこの食べる以外の魅力に気付かせてくれます。
自分なりにきのこリウムとは何ぞや?を定義すると、
- きのこリウムはガラスの中できのこを育てる鑑賞目的の栽培キット
- そして”ガラスの中のきのこ”という生きているアート作品でもある
と思います。
≪大阪 咲くやこの花館で展示されていたきのこリウム≫
うむ、やっぱりアートだ。
きのこリウムの作り方
今回は大阪のきのこイベント内で開催されたワークショップに参加して、きのこリウムを作りました。
Myきのこリウムはどうやって作ったのか簡単に説明します。
ワークショップで教えてもらった手順で記載しますが露木の主観が入っている可能性もあるので、より正確に知りたい方は書籍『部屋で楽しむ きのこリウムの世界』(家の光出版)を参考にしてください。
ワークショップではコケリウムの先生ときのこリウムの先生2人体制で教えてくれました。
コケときのこは最強コンビですよね♪
きのこリウム作成手順
≪材料、道具≫
- きのこの菌床(エノキタケ)
- コケ(ホソバオキナゴケ、タマゴケの2種)
- ソイル(アクアリウム用の土)
- 石
- ガラスケース
- 霧吹き
- ハサミ
- ピンセット
- ゴム手袋
≪作業手順≫
①ガラスケースの中にソイルを入れていきます。
きのこリウムの前面を意識して、奥に行くほど高く傾斜をつけて敷き詰めていきます。
(前面から全体を見やすくするため)
霧吹きで湿らせながら作業すると崩れにくくなります。
②エノキタケの菌床を埋めます。
完全に埋め込まず、菌床の上面がソイルより少し出ているようにします。
(ちなみにナメコの場合は完全に埋めるそうです。きのこによって違うんですね)
菌床を埋めた所からきのこが生えるのでイメージに合う場所に埋めましょう。
③飾り用の石を配置します。
この後入れるコケで埋まってしまうので、気持ち大きめの石を選んだ方が良いようです。
④硬い方のコケ、ホソバオキナゴケを前半分位まで敷き詰めます。
菌床の上に載せるときのこの発生を邪魔してしまうため、菌床の上は開けておきます。
作業しながら時々霧吹きでコケを湿らせてやると配置しやすいです。
⑤柔らかくて軽い方のコケ、タマコケを残りの空間に敷き詰めていきます。
ホソバオキナゴケより高さがあるので、ハサミで根を切り調整します。
菌床の上にも根を切ったタマコケをふんわり置いて完成です!
出来上がったMyきのこリウム(きのこ発生前なのでほぼコケリウム)
きのこリウムの注意事項
ワークショップの際に先生が話していた注意事項をまとめました。
栽培の際にとても参考になったので記載しておきます。
食用では無く鑑賞用
今回のきのこリウムに使用している菌床はきのこ生産工場で使われているものと全く同じ、食べられるきのこを栽培するための物です。
しかし、本来の栽培方法と全く違う育て方になるため、万が一を考えて食べないでくださいとのことでした。
きのこリウムは食用に育てるのではなくて、育っていく姿を愛でる鑑賞用のきのこ栽培キットなんです。
毎日お世話しよう
コケもきのこも生き物ですので、当然作った後も適切なお世話が必要です。
コケが湿る程度に毎日霧吹きで水をあげましょう。
(ケースの底に水が溜まってしまうのは水のやりすぎ)
また、コケもきのこも適度な明かりはあった方が良いとのことでした。
太陽光は強すぎるため、出来れば植物用のLEDなどで1日8時間程度照らしてあげると良いそうです。
(露木は植物用は持っていないのでデスク用のLEDライトで代用しました)
育ちきったら収穫する
食用にはしませんがきのこのカサが開ききったら収穫します。
そのまま放置するときのこが腐ってしまう可能性があるためです。
ちなみに適切に処理して管理すれば、2回目もきのこが発生する可能性があるそうです。
2回目も無事きのこが発生し収穫が終わったら、菌床自体が腐ってしまう可能性があるため菌床を取り除きコケリウムとてして楽みます。
そして、また時期が来たら新しい菌床を埋め込んで、再度きのこリウムを楽しむようなことも出来るそうです。
約1週間でエノキタケの発生を確認
ワークショップできのこリウムを作ったのが1月26日。
そこから霧吹きで水やりをしながら約1週間後・・・
2月3日、仕事から帰ってくるとコケの間からニョキっとエノキタケの頭が出ていました!
思わず高鳴る心臓。
うぉーベビーエノキタケ、可愛い!!
気付いたら写真を撮りまくっていました。
そこから毎日ぐんぐん成長していくエノキタケ。
朝起きてからと仕事から帰った後、きのこリウムを覗くのが日課になっていました。
きのこリウム エノキタケ成長ギャラリー
発生から約1週間ほど、エノキタケがにょきにょき成長していく様子を楽しむことができました。
コケを押し上げて続々と発生してくるエノキタケ。
最初に頭が出てきたこの3人はやっぱり成長が早かったです。
なかなかの大量発生。干渉していたコケをピンセットでどけました。
成菌エノキタケになってきた!
手元で育てているので観察し放題です。ヒダがきれい。
上から撮ってみたり。パンケーキみたい。
市販のエノキと見た目が違う?
”エノキ”と言えばスーパーで見かける真っ白い肌、細長い軸、ちっちゃい頭の姿を思い浮かべますよね。
実は自然界で生えているエノキは全く違う見た目をしています。
天然のエノキタケは茶色くて軸は短め、カサは成長するにしたがって大きく開いていきます。
きのこリウムのエノキタケは天然エノキに近いんです。
ではなぜ栽培したエノキは自然界のエノキタケとかけ離れた見た目になったのかと言うと、より消費者の好みに合わせ改良されてきたからなんです。
シャキシャキ美味しい軸は紙やプラスチックを巻いて長く伸ばしています。
エノキは当初、もやし栽培の様に暗い部屋で光を当てずに栽培して白くしていましたが、現在は光を当てても真っ白いまま育つ『純白系』という品種が主流になっています。
2回目発生に向けて
ワークショップから約2週間楽ませてくれたきのこリウムですが、きのこは儚いです・・・
エノキタケのカサが大体開ききり、そろそろ収穫しなければならなくなってしまいました。
ここで『かわいそうだから・・・』と収穫せずに放置してしまうと、エノキタケが腐ってしまったり、菌床の力を余分に使ってしまいます。
そうするときのこリウム自体がダメになってしまうかもしれません。
ここはちゃんと収穫しましょう。
ピンセットで出来るだけエノキタケの根元から抜いていきます。
収穫しながら数えてみたら大体40本くらいのエノキタケが生えていました。
≪収穫したきのこリウムのエノキタケ≫
収穫後、むき出しになった菌床は余っているコケで覆い直し、乾燥しないよう霧吹きで水をかけます。
水やりしながら『ちゃんと2回目も出てきてくれよ』と念じておきました。
おまけ:胞子紋とってみた
収穫したエノキタケは食べないので各自治体のルールにしたがって捨てるわけですが、ちょっともったいないですよね・・・
ということでアカデミックな遊び(?)『胞子紋』をとってみました!
胞子紋はきのこの胞子を紙などに落として、その美しい模様を楽しむものです。
胞子紋の作り方
①黒い画用紙を用意します。
②しっかり開ききったエノキタケのカサを軸から切り離し、ヒダを下にして画用紙に並べます。
③風の影響を受けないように器などで蓋をしておきます。
④一晩程度放置します。
翌朝カサをどけてみると・・・
ばっちり胞子紋が出来ていました!
さすが、きのこリウムのエノキは採れたてなので、胞子がたくさん出ているみたいです。
変に重なっているのは私が誤って机につまづいたからです。やっちまったぁ・・・
それでも美しい紋様が見られました!
きのこリウムでエノキ栽培、のまとめ
ここ数週間、毎朝毎晩大きくなるきのこリウムにとても癒されました!
写真は何百枚も撮ったしSNSにもたくさんアップしました。
ぐんぐん成長するエノキ、可愛かったです!
きのこリウムはきのこの食べる以外の魅力を体感させてくれます。
機会がありましたらぜひ皆様もきのこリウムに挑戦してみてください!
きのこリウムに興味を持たれた方は、きのこリウムの発案者 樋口和智さんのサイトやTwitter、Instagram等も併せてご覧ください👇
とっても美しいきのこリウムの写真がたくさん掲載されています。
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