天然きのこをたくさん入手したら。下処理・保存方法・レシピの紹介

自分の周囲に超が付くほどきのこ好きの人がいたとします。

その人が山にきのこ狩りに行ったとかで天然きのこを大量に持って帰ってきて、おすそ分けを頂いたのはいいんだけど

 

『え、これどうやって食べればいいの?!』

 

って困ったことありませんか?

 

え、無い?

・・・いや、結構きのこ好きの周りではあるあるだと思うんです。

特に旦那さんがきのこ好きだけど奥さんはそんな好きでも無い、等のパターンですね。

天然きのこの顔

 

そんな万が一の時の為に、天然きのこの処理~保存方法をまとめました!

参考にして頂けましたら幸いです。

 

目次

天然きのこの下処理方法

天然きのこはスーパーで売っているきのこと違い汚れやゴミなどが付着しています。

また虫が入り込んでいることが多いので下処理は欠かせません。

アカモミタケの掃除

 

下処理①『汚れを落とす』

包丁で食べられない石突の部分を切り、枝葉や土を落とします。

 

下処理②『きのこを洗う』

天然のきのこは土や砂が付いているので必ず洗います。

鍋やボールにぬるま湯を用意しきのこを沈め、上部に浮いた汚れを取ります。

その後、手で目立つ汚れを落とします。 

 

下処理③『虫出し』

天然のきのこはカサの裏側や軸の中に虫が入っている事が多いです。

そこで ”虫出し” という工程が必要になります。

ぬるま湯に塩を入れきのこを浸けて虫が出てくるのを待ちます。(10~15分)

 

下処理④『水切り』

ザルにあけ水を切ります。

 

下処理⑤『カット』

大きいキノコは1/2や1/4など適度にカットしましょう。

アカヤマドリのカット

 

 ポイント

きのこのカットは水洗いと虫出しが終わった後にしましょう。

きのこの旨味が断面から水に溶けだしてしまう為です。

 

これで下処理は完了です。

後は売っているきのこと同じようにいろいろな料理に利用できます。

 

天然きのこ冷凍保存方法

天然きのこはあまり日持ちしないため、その日に食べないなら冷凍保存がおすすめです。

冷凍しておけば2~3ヶ月は保存する事が出来ますので、秋に採ったきのこを年越しそばの具にする事だってできます。

たくさん採れたら冷凍庫にストックしましょう。

 

冷凍保存①『下処理』

まずは下処理をします。下処理①~⑤を参考にしてください。

 

冷凍保存②『湯通し』

沸騰したお湯にきのこを入れ1分程度煮込んだらザルにあけます。

 

冷凍保存③『水気を切って冷凍』

流水で冷ましザルにあけ水気を切り、冷凍可能な保存袋に平らになるように入れ冷凍します。

冷凍耐性のあるジップロックなど、小さめの袋に小分けして入れればちょっとした料理に使いやすくなりますよ。

 

天然きのこの冷凍パック、完成!

アカヤマドリの冷凍パック

 

 注意

冷凍したきのこは解凍せずに鍋や汁ものに使って下さい。

解凍してしまうとドリップが出てドロドロになってしまいます。

 

これで紅白歌合戦を見ながら天然きのこ入りの年越しそばが食べられますね!

最後に下処理した天然きのこを使ったレシピを2つご紹介します。

 

天然きのこレシピ:きのこの唐揚げ

【材料】

  • 天然きのこ・・食べられる分だけ
  • 市販の唐揚粉・・適量
  • 揚げ油・・適量

 

【作り方】

※下処理済みのきのこを使います。

  1. キッチンペーパー等できのこの水気を拭き取ります。
  2. ビニール袋などにきのこを入れ、唐揚げ粉を入れ良く振って混ぜ合わせます。
  3. 揚げ油を加熱し唐揚げ粉をまぶしたきのこを入れます。
  4. きつね色になってきたら網ですくい上げて”天然きのこの唐揚げ”の出来あがり!

 

 天然きのこレシピ:きのこ汁 

【材料】

  • 水:500cc
  • 昆布顆粒だし:小さじ1
  • かつお顆粒だし:小さじ1
  • 料理酒:大さじ1
  • みりん:小さじ2
  • しょう油:大さじ1と1/2
  • 塩:少々
  • 冷凍した天然きのこ:1袋(今回は約100g)

(きのこはたくさん入れた方がより美味しくなります。入手した量によって分量は変更してください。)

 

【作り方】

  1. 水にだしの素を入れ強火で加熱します。
  2. 煮立ちはじめたら冷凍した天然きのこを冷凍のまま鍋に入れ、料理酒・みりんを入れます。
  3. 再び煮立ったら中火にして5分ほど加熱します。アクが出る様であれば丁寧に取り除きます。
    ※下処理の時に念入りに掃除したつもりでも木の葉などが残っている場合がありますので最後にもう一度確認してください。
  4. しょう油を入れ味見をし、薄く感じたら塩で味を調えて”天然きのこ汁”の完成です。

 

しょう油を入れると色合いが濃くなり、きのこの色と同化してしまう為きのこを引き立たせるのであればしょう油を少なくし、塩で味付けするようにして下さい。

 

複数の天然きのこを入れればとても豊かな味のきのこ汁になりますよ。

 

天然きのこの食べ方、のまとめ

これで天然きのこをたくさんもらってももう大丈夫ですよね?

適切に下処理し冷凍保存しておいてここぞという時に使いましょう!

≪下処理手順≫

  1. 汚れを落とす
  2. きのこを洗う
  3. ぬるま湯に塩を入れきのこを浸けて虫が出てくるのを待つ(10~15分)
  4. 水切り
  5. カット

≪冷凍保存手順≫

  1. 下処理
  2. 湯通し
  3. 水気を切って冷凍耐性のあるジップロックなどに小分けにして冷凍保存

 

注意事項!

天然きのこは詳しい方が ”食べられるきのこ” と鑑定したものだけをお使い下さい。

毒きのこの中には命を落とす程強力な毒をもつものもあります。

素人判断は絶対におやめ下さい。

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この記事を書いた人

露木 啓(つゆきのこ)のアバター 露木 啓(つゆきのこ) 関東きのこの会 代表

『“キノコ”といったら露木までっ!』
元きのこ問屋の営業マン。
生産者さんからきのこを仕入れ、主に関東のレストランや生協さん、自然食品さんに卸す仕事をしていました。
また『きのこのじかん』という情報発信サイトできのこ記事も書いていました。
今は職業きのこから離れ、趣味としてきのこと付き合っています。
主に土日に散策してきのこを撮ったり。
また、きのこの歌を作詞作曲し歌っています。

・ベーシックきのこマイスター
・ヨコハマきのこ大祭実行委員

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