干し椎茸は、長期間保存できて、水戻しするだけで旨味が凝縮される美味しい食材です。
しかし、戻し方を間違えると、食感が悪くなったり、旨味が抜けてしまったりすることもあります。
そこで、今回は干し椎茸を美味しく水戻しする方法と、その旨味を最大限に引き出すレシピをご紹介します。
原木椎茸の生産者さんに教わったレシピで、とても美味しく、お皿も汚れません。
干し椎茸を美味しく戻す3つのポイント
まずは料理の事前準備として、干し椎茸を水戻しします。
干し椎茸は、戻し方次第で美味しさが決まると言っても過言ではありません。
戻し方を間違えると、食感が悪くなったり、旨味が抜けてしまったりすることがあるためです。
干し椎茸を水戻しするときは、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 冷水でじっくり戻す
- たっぷりの水で戻す
- ひと晩以上かけて戻す
1. 冷水でじっくり戻す
干し椎茸の旨味成分グアニル酸は、5℃の冷水で戻した時に一番多く生成されます。
そのため、冷蔵庫内で時間をかけて戻してください。
2. たっぷりの水で戻す
椎茸がしっかり浸かるように、水の量は椎茸の3倍以上あると良いでしょう。
3. ひと晩以上かけて戻す
干し椎茸は、水戻しする時間によって食感や旨味が大きく変わります。
戻し時間の目安は、肉厚の椎茸で10時間以上、薄めの椎茸は5時間以上です。
今回のレシピでは、肉厚のどんこ椎茸を使うので、冷蔵庫で10時間戻しました。
なお、椎茸の戻し汁は、汁物や煮物に使うことができます。
ぜひ、捨てずに利用してください。
それでは、水戻しした『どんこ椎茸』を使って、生産者さんに教わったレシピを作っていきましょう!
干し椎茸レシピ
『どんこ椎茸のツナマヨ・ホイル蒸し』(4人分)
《調理時間⌚》20分
《材料》
- 水戻ししたどんこ椎茸・・8枚
- ツナ缶・・・・・・・・・70g
- マヨネーズ・・・・・・・大さじ1
《作り方》
- 水戻ししたどんこ椎茸の軸をとり、水分が多く残っている場合は軽く絞る。
- ボールでツナとマヨネーズを和える。
- アルミホイルを敷き、その上にどんこ椎茸を裏向きに並べ、和えたツナマヨをこんもり盛る。
- 上からアルミホイルをかけ四隅を折って閉じる。
- ホイル包みを1,000wのトースターで10分蒸し焼きにする。
※焼け具合によって時間は調整する。
出来立てはとても熱いです。
ホイルを開ける際は、湯気によるやけどにご注意ください。
椎茸とツナマヨの相性は?
アルミホイルをめくると、椎茸とツナの良い香りが立ち上ってきました。
しっかり水戻しした椎茸は、歯触りが良く、ちょうど良い柔らかさ。
椎茸の旨味にツナとマヨネーズの味があわさって、まろやかにしています。
椎茸の肉詰め料理は定番ですが、『果たしてツナマヨは合うのか?』と半信半疑に思っていたら、これがまたすごく相性が良いんです。
さすが、椎茸の生産者さん直伝レシピ!
考えてみれば、椎茸の旨味成分グアニル酸とツナの旨味成分イノシン酸は、相乗効果で美味しさを高めてくれるはずです。
確かに、旨味の相乗効果が感じられます。
ツナとマヨネーズの油が椎茸を包み込むため、きのこ感が強すぎず、お子さんでも食べやすいと思います。
お好みで、玉ねぎのみじん切りを加えたり、チーズを載せたりしてアレンジしても美味しそうです。
おかずやおつまみにぜひお試しください。
まとめ
干し椎茸を美味しく水戻しする方法と、その旨味を最大限に引き出すレシピを紹介しました。
今記事のまとめです。
- 干し椎茸は、正しい戻し方をするだけで食感が良くなり旨味が出る
- 椎茸とツナマヨは旨味成分的にとても相性が良い
- 『どんこ椎茸のツナマヨ ホイル蒸し』は、アルミホイルとトースターで作れるので、お皿や調理器具が汚れない
ぜひ、お試しください!
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