軽井沢のフレンチレストランE.Bu.Ri.Ko(エブリコ)さんの天然キノココースに感動!

ある夏の週末、日帰りで軽井沢に行ってきました。

霧の出ている軽井沢

夏だけど霧が出て少し涼しいくらいの軽井沢

 

目的はキノコ散策E.Bu.Ri.Ko(エブリコ)さんで天然キノココースを頂くこと。

エブリコさんは菌友のキノコ女子さんに連れて行って頂いたのをきっかけに一発でファンになったフレンチレストランで、今回で4回目の訪問です。

何回お伺いしても美味しくて毎回感動してしまうんですよね。

 

みんなにこの感動を伝えたいような、誰にも教えずに自分だけの秘密にしておきたいような(といってもキノコ好きの方は大体知っているw)、毎回そんな気持ちになるのですが、4回目にしてとうとうエブリコさんの記事を書くことにしました。

僕の語彙力ではとても伝えきれないと思いますが、本当に素敵なレストランなんです。

 

目次

軽井沢にあるフレンチレストラン『E.Bu.Ri.Ko(エブリコ)』

エブリコさんは軽井沢駅と軽井沢銀座商店街の真ん中位に所在するフレンチレストランです。

緑が多い軽井沢にマッチする素敵な外観でしょう?

エブリコさん

 

エブリコさんの特徴はキノコにこだわっていること。

栽培されているキノコだけでなく輸入キノコや天然キノコをふんだんに使用し、キノコに精通したシェフが最高に美味しく仕立てて提供してくれます。

 

≪店舗情報≫

E Bu Ri Ko
〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1157-6

r.gnavi.co.jp

 

ちなみに露木の住む神奈川の中央あたりからエブリコさんまで、道路が空いていれば車で3時間位の道のりです。

行きは良いのですが、フレンチレストランでコースを堪能してから帰るとかなり遅い時間になってしまうのが悩みの種。

素直に軽井沢で一泊した方が良いかもしれない・・・と思いつつ今回も日帰りでお伺いしてきました。

時間とお金に余裕がある方はぜひ宿泊でどうぞ!


エブリコさんは早めに予約しておいた方が良い

尚、エブリコさんにお伺いする際は必ず事前予約しておくことをおすすめします。

Googleマップや食べログ等のクチコミサイトを見てもファンが多い人気店という事が良く分かりますし、店内は4組で一杯になります。

エブリコさんの店内

 

エブリコさんのキノコ料理を楽しみに軽井沢まで行って、満席で入れなかったら悲しすぎますもんね。

 

夏と秋限定で天然キノココースが提供される!

エブリコさんの魅力が特に発揮されるのは夏と秋。

なんと期間限定で天然キノココースが提供されるんです!

 

その名の通り、天然で採れた多種類のキノコを素材にフレンチのコースが組み立てられています。

多彩なきのこが時には大胆に、時には気付かないほどさりげなく料理に使われていて、正直ビックリしますよ!

コースの案内はエブリコさんのブログやSNSで発信されるので、気になる方はフォローしておきましょう。

 

露木は夏の天然キノココースを堪能してきました!

 

全部の皿にキノコが入っている

エブリコさんはお伺いするたびにメニューや使われているキノコが変わります。

今回の夏の天然キノココースのメニューはこちら。

  • アミューズ『アナゴとアメリカウラベニイロガワリ』
  • 前菜『夏野菜とヤナギマツタケ・キクラゲの煮込み』
  • 前菜『イグチとフォアグラ』
  • スープ『天然キノコのポタージュスープ』
  • メイン 魚料理『本日の鮮魚』
  • メイン 肉料理『ホロホロ鶏とコムラサキシメジのロースト』
    または『信州牛芯玉肉のグリエ』(+600円)
  • デザート『タマゴタケとチーズのムース 桑の実のソルベ』
  • 小菓子とお飲み物

※メインを肉料理だけにした場合は7,700円、メインを魚料理と肉料理両方楽しむ場合は9,200円です。

 

この全てのお皿に天然キノコが使われていました🍄

すごいでしょう!

 

しかしどう考えても安いですよね。

市場に出回らず、普段食べられない希少な天然キノコをふんだんに使い、しかもおしゃれで超美味しいフレンチのコースが1万円以下って・・・

東京なら絶対2万円を超えると思います。

 

エブリコさんの天然キノココース料理

こちらが前菜。

夏野菜とヤナギマツタケ・キクラゲの煮込み

夏野菜とヤナギマツタケ・キクラゲの煮込み

なんとオオホウライタケのカサも入っていました。

フライにしたズッキーニの花も美味しかったです。

 

こちらはシェフ自ら採取したイグチ『ヤマドリタケモドキ』のハーフカットが三つも乗っています。

ヤマドリタケモドキが可愛い『イグチとフォアグラ』

ヤマドリタケモドキが可愛い『イグチとフォアグラ』

キノコの見た目も可愛い!

和製ポルチーニと言われるだけあって香りも味も抜群に良く、やわらかいフォアグラと一緒に食べるとさらに美味。

ソースや周りのパウダーにもヤマドリタケモドキが使われています。

 

パン生地にもキノコが練り込まれているそう

パン生地にもキノコが練り込まれているそう

 

”本日の鮮魚”にはキヌガサタケとカリカリに揚げたハナビラタケが!

『本日の鮮魚』にはキヌガサタケとハナビラタケが!

『本日の鮮魚』にはキヌガサタケとハナビラタケが!

 

こちらはメインの肉料理。

信州牛芯玉肉のグリエ

信州牛芯玉肉のグリエ

牛肉は柔らかくジューシー。

噛むと肉汁がジュワーッと出てきます。

そしてキノコはアカヤマドリススケヤマドリタケ

先ほどのヤマドリタケモドキとはまた風味が違います。

 

 

一見して何のキノコか分からない状態に加工されている場合もありますが、提供時には必ず料理とキノコの説明をしてくれるのがありがたいです。

提供を担当しているシェフの奥さんの接客スキルが高くて、すごく感じが良いんですよね。

いつも楽しく食事をさせていただきありがとうございます。

 

とても手間をかけた複雑な調理法の説明に衝撃を受けながら、『えぇ、あのキノコがこんなお洒落な料理に?!』とか『このキノコってこんな美味しかったの!?』とか。

一緒に行った菌友も感動しっぱなしでした。


イチオシはキノコのポタージュスープ

特に私のイチオシはきのこのスープです。

実はエブリコさんの虜になったのも、初めてお伺いした時に飲んだアカモミタケとハツタケのスープで泣きそうな位感動したから。

アカモミタケとハツタケのスープ

アカモミタケとハツタケのスープ

エスプレッソのカップに注がれたスープは、臭みは一切なくキノコの旨味だけを濃く抽出したような衝撃的な美味しさでした。

 

今年は20種類以上の天然キノコを使用したポタージュスープ

天然キノコのポタージュスープ

天然キノコのポタージュスープ

 あー、これこれ。やっぱり感動的に美味しい。

キノコって調理法次第でこんなにも美味しく出来るんだなぁ。

 

奥さんに『毎回スープがとても美味しいです』とお伝えすると、『え?毎回使っているキノコが違うんですけど・・・』とちょっと怪訝な顔をされてしまったけど(笑)

偽らざる本音です~。


デザートまでキノコ

デザートはタマゴタケを使用したムース。

タマゴタケとチーズのムース

生のままタマゴタケを冷凍するとチーズの様な香りがすることにヒントを得て、チーズと合わせてみたとのこと。

普通そんなこと思いつきます?!

 

濃厚なチーズの中に、確かにタマゴタケの味がする。

周りにかかっているデザートソースにもタマゴタケが入っています。

 

参考記事:タマゴタケはこんなキノコです↓

 

最後にお茶と一緒に出てきたコウタケの香りがする生キャラメル

コウタケの生キャラメル

『風味が強いので出来れば一番最後に食べてくださいね』と言われた通り、鼻の中一面コウタケになりました🍄

ふぃー、今回も大満足!! 

 

E.Bu.Ri.Ko(エブリコ)さんの天然キノココース、また食べにいくぞー!

プロでも間違えてしまう種類の見極めの難しさや食毒の有無、虫の問題、更には鮮度の難しさも含め、正直天然キノコは非常に難しい食材だと思います。

私も趣味でキノコ散策をしますが分からないキノコがいっぱいありますし、食材として見てベストなタイミングで出会える事はそうそうありません。

虫がたくさん入っていたり、老菌で腐りかけていたり、カビていたり。

そんな難しい天然キノコを素材に使ってレストラン経営を続けていくのは、並大抵の努力では出来ないでしょう。

 

オーナーシェフ夫妻がどうすれば美味しく提供できるか天然キノコを一つずつ研究し、すごい時間と手間をかけて下ごしらえや調理をしているのが料理からも垣間見えます。

そんなお二人の長年の”キノコ愛”がギュギュっと凝縮されて一緒にお皿に載っているから感動するんだなぁ。

そんな事を考えながら神奈川への帰路に就いたのでした。

エブリコさんの夏の天然キノココース、どのお料理も本当に美味しかったです。

またきのこ散策の時期に、ぜひお伺いしたいと思います。

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この記事を書いた人

露木 啓(つゆきのこ)のアバター 露木 啓(つゆきのこ) 関東きのこの会 代表

『“キノコ”といったら露木までっ!』
元きのこ問屋の営業マン。
生産者さんからきのこを仕入れ、主に関東のレストランや生協さん、自然食品さんに卸す仕事をしていました。
また『きのこのじかん』という情報発信サイトできのこ記事も書いていました。
今は職業きのこから離れ、趣味としてきのこと付き合っています。
主に土日に散策してきのこを撮ったり。
また、きのこの歌を作詞作曲し歌っています。

・ベーシックきのこマイスター
・ヨコハマきのこ大祭実行委員

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