【椎茸味の炭酸飲料?!】伝説の『ホレステリン・ソーダ』を再現してみた

きのこ茶屋のホレステリンソーダ

椎茸味の炭酸飲料『ホレステリン・ソーダ』をご存知ですか?

椎茸のエキスを使った飲料で、その独特の味わいは多くの人々に強烈なインパクトを与えてきました。

しかし、現在は販売終了となってしまっています。

そこで今回、関東きのこの会が立ち上がり、ホレステリン・ソーダの再現に挑戦してみました!

もちろん、再現したホレステリン・ソーダの味は、本物と全く同じではありません。

しかし、あの独特な味わいを思い出すには十分なクオリティです。

幻の『ホレステリン・ソーダ』を一度は味わってみたいとお考えでしたら、ぜひ参考にしてみてください!

 

目次

椎茸味の炭酸飲料?!『ホレステリン・ソーダ』とは

きのこ好きの間で語り継がれる伝説の飲み物、『ホレステリン・ソーダ

これは、椎茸の菌種メーカーである森産業さんが開発した、椎茸エキス入りの炭酸飲料です。

『椎茸×ソーダ』という強烈なインパクトの組み合わせは、多くのきのこファンを魅了しました。

健康に良い椎茸を毎日気軽に摂取してもらいたいという想いから生まれた商品だったようです。

しかし、残念ながら現在は販売終了となってしまっています。

 

以前は群馬県のきのこ茶屋で味わえた

きのこ茶屋

瓶に詰められたホレステリン・ソーダは1992年に終売したようですが、実は2017年まで、群馬県桐生市の飲食店で味わうことができました。

森産業さんの本社がある群馬県桐生市に観光に行った時のこと、偶然にも『きのこ茶屋』で『復活 ホレステリン・ソーダ』の張り紙を発見!

復活 ホレステリンソーダ

早速注文してみると、出てきたのは黒っぽくてシュワシュワしたコーラのような飲み物でした。

きのこ茶屋のホレステリンソーダ

一口飲んでみると、想像を超える衝撃的な味わいが口いっぱいに広がります。

椎茸ダシの風味が前面に押し出され、炭酸がわずかにジュースらしさを演出している不思議な味わい。

正直、万人受けする味ではありませんでしたが、後引く美味しさで、ついもう一口と手が伸びてしまう魅力がありました。

しかし、この『きのこ茶屋』も2017年5月末に閉店。

ホレステリン・ソーダは、再び伝説の飲み物となってしまいました。

 

『ホレステリン・ソーダ』復活の可能性は?

現在のところ、ホレステリン・ソーダの復活に関する情報は何もありません。

しかし、根強いファンがいることから、将来的に再び日の目を見る可能性もゼロではないでしょう。

むしろ、今なら『椎茸×ソーダ』という強烈なインパクトでSNSなどで注目を集め、爆売れするかもしれません!

森産業株式会社さん、ぜひホレステリン・ソーダの復活をご検討ください。

 

伝説の『ホレステリン・ソーダ』を再現してみた!

もう飲めないと思うと、なぜか恋しくなってしまうホレステリン・ソーダ。

きのこ好きの中には、死ぬ前に一度は飲んでみたいと願っている人も多いのではないでしょうか?

そこで、関東きのこの会が立ち上がりました!

きのこ茶屋で飲んだ味を思い出しながら、自家製のホレステリン・ソーダを作ってみることにしたんです。

ホレステリン・ソーダの再現工程
  1. 乾燥椎茸からダシを取る
  2. 戻し汁を加熱する
  3. 漉す
  4. 冷蔵庫で冷やす
  5. 炭酸水で割る

果たして、あの伝説のホレステリン・ソーダの味を再現できるのでしょうか。

さっそく作っていきます。

 

1. 乾燥椎茸からダシを取る

乾燥椎茸からダシをとる

乾燥椎茸(香信)10gを水300ccに浸し、冷蔵庫で5時間戻します。

タッパーや密閉袋を使うと便利です。

 ポイント

冷蔵庫でゆっくり戻すことで、旨味成分のグアニル酸がたっぷり抽出されます。

 

2. 戻し汁を加熱する

戻し汁を加熱する

戻した椎茸と戻し汁を鍋に入れ、火にかけます。

ひと煮立ちしたら弱火にして蓋をし、約10分煮ます。

途中、アクが出たら取り除いてください。

 

3. 漉す

漉す

ザルにあげ、椎茸をスプーンなどで押して最後の1滴までダシを取ります。

次に、ペーパーを敷いたザルで濾します。

澄んだ琥珀色に輝く、香り豊かな椎茸ダシが取れました。

 

4. 冷蔵庫で冷やす

冷蔵庫で冷やす

粗熱を取ってから冷蔵庫で保存し、しっかり冷やします。

 

5. 炭酸水で割る

炭酸水で割る

強めの炭酸水で割ります。

椎茸ダシと炭酸水の割合は、下記3パターン試してみました。

  • 椎茸だし 1:炭酸水 2【炭酸水多め】
  • 椎茸だし 1:炭酸水 1【同量】
  • 椎茸だし 2:炭酸水 1【椎茸だし多め】

 

自家製『ホレステリン・ソーダ』のお味は

自家製ホレステリンソーダ

ということで、自家製のホレステリン・ソーダが完成しました!

『あれ、きのこ茶屋で飲んだホレステリン・ソーダよりだいぶ色が薄い?』

きのこ茶屋ではコーラのような見た目をしていましたが、自家製はジンジャーエールのようです。

本物のホレステリン・ソーダは、椎茸ダシではなく『椎茸の抽出エキス』で作られていたため、色が濃いのかもしれません。

では、さっそく飲んでみましょう。

おそるおそる、一口飲んでみると……

『あっ、こんな感じ!!!』

椎茸ダシの風味が最初にガツンと来て、後から炭酸のシュワシュワ感が追いかけてくる、なんとも不思議な味わいです。

でも、もう一口、もう一口と飲み進めたくなるこの感じ。

だいぶホレステリン・ソーダに近づいている気がします!

 

1番バランスが良い割合は?

最後の仕上げとして、割合を変えた3種類のホレステリン・ソーダを飲み比べてみます。

私の舌の感覚では、【炭酸水多め】が一番バランスが良く飲みやすく、【同量】⇒【椎茸だし多め】とダシが濃くなる程に飲むのがきつくなってきました。

飲料としては、椎茸だし 1:炭酸水 2【炭酸水多め】がギリギリ成立する感じです。

このバランスなら、健康の為と割り切れば毎日飲むことも可能でしょう。

とはいえ、人によって好みは異なるので、ぜひあなたにとってのベストなホレステリン・ソーダの黄金比を見つけてみてください!

 

まとめ

  • かつて『ホレステリン・ソーダ』という椎茸味の炭酸飲料があった
  • 椎茸ダシ+炭酸水で再現してみた
  • 椎茸だし 1:炭酸水 2の割合で近い味に再現できた

今までホレステリン・ソーダを飲みたくても飲めなかったきのこファンの皆様、怖いもの見たさのチャレンジャーの皆様、ぜひこの記事を参考に作ってみてください!

なお、椎茸ダシが残ったので、昼にお吸い物にしたところ……

『うおー、めちゃくちゃ美味い!!』

やっぱり、椎茸の戻し汁はダシとしてとても優秀なのだということを再認識したのでした。

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この記事を書いた人

露木 啓(つゆきのこ)のアバター 露木 啓(つゆきのこ) 関東きのこの会 代表

『“キノコ”といったら露木までっ!』
元きのこ問屋の営業マン。
生産者さんからきのこを仕入れ、主に関東のレストランや生協さん、自然食品さんに卸す仕事をしていました。
また『きのこのじかん』という情報発信サイトできのこ記事も書いていました。
今は職業きのこから離れ、趣味としてきのこと付き合っています。
主に土日に散策してきのこを撮ったり。
また、きのこの歌を作詞作曲し歌っています。

・ベーシックきのこマイスター
・ヨコハマきのこ大祭実行委員

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