皆さんは、きのこ業界でまことしやかに囁かれているこんなウワサを聞いたことはありますか?
『乾燥したなめこはぬめらない』
なめこの最大の特徴と言えるあのヌメリが、乾燥すると無くなってしまうそうなんです。
そんな悲しいことがあってたまるか!
ということで今回は、乾燥したなめこはぬめるのか、ぬめらないのか、実験してみることにしました。
実験の様子や結果を紹介いたします。
乾燥したなめこは本当にぬめらないか実験してみた
家庭用の乾燥機でなめこを乾燥し、本当にぬめらなくなるのか実験してみました。
なめこのぬめり実験の手順
- 生鮮なめこ、乾燥なめこを用意する
- それぞれお椀に入れ、熱湯を注ぎ3分待つ
- 箸で持ち上げてぬめりを確認する
なめこのぬめり実験の結果
それでは実験結果を、生鮮なめこ・乾燥なめこの順に見ていきましょう!
生鮮なめこ
さすが滑子(なめこ)というだけあって、バリアーの様にぬめりに包まれているのが確認できます。
このぬめりが可愛いですよね!
つるつるして箸で掴みにくいです。
乾燥なめこ
次は乾燥なめこを見ていきましょう。
一見してあまりぬめりのバリアーが出ていないように見えます。
箸で掴んでみてもぬめりは確認できませんでした。
大粒なめこのみ、カサの外周から微妙にぬめりが出ているのが見られますが、やはり少ないです。
結論:なめこは乾燥するとぬめりが出にくくなる
乾燥したなめこは、生鮮なめこに比べて明らかにぬめりが少なくなっていました。
と言うことで結論。
『なめこは乾燥するとぬめりが出にくくなる!』
ウワサの通りだと言うことが確認できました。
乾燥なめこはヌメリが出なくてもダシが良く出る
乾燥するとなめこ最大の特徴であるぬめりが出なくなるという、ある意味残念な実験結果になってしまいました。
さて、実験に使用したなめこ、もったいないのでなめこ汁にする事にしました。
乾燥なめこも生鮮なめこも鍋に投入し煮込んでいきます。
うーむ、大粒なめこ、迫力が違う。
それでは自家製なめこで作ったなめこ汁、頂きます。
こ、これは!
かなり美味しいぞ!
いつものなめこ汁より濃厚にダシが出ているように感じます。
これは乾燥したことで細胞壁が壊れ、なめこのダシがお汁の中に溶け出しやすくなったためだと考えられます。
えぐみも一切ない美味しいなめこ汁が出来ました。
乾燥なめこはダシ取り+具材として利用出来そうです。
なめこ汁だけでは無く、鍋や炊き込みご飯にも使っても美味しそう。
その他にも、料理によっては『なめこの旨味は活用したいけど、ぬめらない方が良い』という需要だってあるはずです。
そんな時は、あえて乾燥したなめこを使ってみるのも一つかもしれません。
乾燥なめこはぬめらない?のまとめ
- 乾燥なめこは生なめこに比べぬめりが出ない
- 乾燥なめこの方がダシがよく出る
- 乾燥なめこを入れて作ったお味噌汁は絶品
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