1話『ドキノコックス1』の巻
話はドキノコックスがのにんぎの胃袋に寄生するしばらく前にさかのぼる…。
バイクどころか機械という概念を知らないドキノコックスLとR。
果たしてガス欠したオートバイを復活させることができるのであろうか。
そして共生という現象は異種生物間における関係なので今回は解説できないのであった。
2話『O.I.P』の巻
ガソリンタンクに砂糖を入れると車が壊れてしまうという噂があります。エンジン内部の燃焼室でどろどろに溶かされた砂糖が水あめのように粘りついて焼きつき、エンジンが動かなくなる、といった理屈だそうです。
実際のところはどうなのかというと、砂糖はガソリンに溶けないため、ガソリンタンクの底に沈んだままになったり燃料フィルターをほとんど通り抜けることができなかったりしてエンジンに支障をきたすほどの影響はないものと考えられます。
ですが大量の砂糖を投入するとタンクから燃料を吸い出す管が単純に詰まってしまって故障に繋がることはありうるため、全くの間違いとも言い切れないのかもしれません。
しかしそんな小難しい話はドキノコックスたちには知る由もないことなのでした。
3話『正常性バイアス』の巻
オートバイを埋葬してすみかに帰ろうしたドキノコックスだが、行けども行けども見慣れない景色が続く。
このドキノコックスLのように「根拠はないけどなんとなく大丈夫な気がする」みたいに思いこんでしまう心理を『正常性バイアス』といいます。
こういう話をすると「時には物事を楽観的に捉えて神経を張りつめ過ぎないことも大切だよー」「あれは菌生に彩りを与えるスパイス的なきのこだった」という一見もっともらしく前向きな結論に着地させたがるドキノコックスLだが、果たして手遅れになる前に正常性バイアスを乗り越えて正しい現状認識をすることができるのであろうか。
4話『改心』の巻
気を取り直して旅を続けるドキノコックスだが…。
数々の危険を乗り越えて偶然にも隠れ家的屋台にたどり着いたドキノコックスたちは、憩いのひとときを過ごすのであった。
5話『ライフガード』の巻
生きていくために知恵をしぼりはじめたドキノコックスたちだが…。
蛇は人と比べると目が悪い生き物です。ですが視力が低いはずの蛇に対して、完璧だったはずのドキノコックスの作戦が失敗に終わったのはなぜだったのでしょう?
その理由の一つが、蛇の顔についている赤外線を感じることができるピット器官にあります。すべての物質は極低温をのぞいて赤外線という電磁波の一種を発しています。そして温度が高くなればなるほど、発する赤外線の量は圧倒的に増えていくという性質があります。
つまり蛇は温度の違いによってそこに何があるのかを感じる能力を備えているのです。そのピット器官が、暗い場所どころかたとえ目隠しされたとしても温度を手がかりに狩りをすることを可能にします。そういう意味では、蛇は視力の悪さを補ってあまりある温度を感じる目を持っていると考えることができるのかもしれません。
しかし今回蛇に見つかってしまった何よりの理由は、己の作戦を過信したドキノコックスが明るい日中に周囲への警戒を怠って騒がしく放浪した油断にあると思われます。
はたして蛇に捕らえられたドキノコックスたちは無事に逃げおおせることができるのであろうか。
6話『発見』の巻
一生懸命頑張ったドキノコックスだったが…。
あのずんぐりとした見た目の未確認生物ツチノコですが、その特徴に以下のようなものが挙げられていました。
- 日本酒が好き。
- 「チー」などと鳴き声をあげる。
- 歯はすきっぱである。
- 非常に素早い。
- いびきをかく。
- 味噌、スルメを焼くにおいが好き。
(Wikipediaより一部抜粋)
雀荘にいそう!
はたしてのにんぎは奮闘むなしく丸呑みにされたドキノコックスに気づくことができるのであろうか。
7話『困惑』の巻
ドキノコックスRが目を覚ますと…。
ドキノコックスRは不可解なものを目にしながらもLを探して蛇の体内をさまようのであった。
8話『おるー。』の巻
体内に設置された謎の明かりに困惑するRだが…。
見るからに不穏な光景に息を呑むきのこだった。
危険に次ぐ危険を前にドキノコックスたちはどうなってしまうのであろうか。
9話『いんぎあん』の巻
蛇の体内には先住者『いんぎあん』がいた。
恐怖に震えるどきのこっくすRはこの場をどのようにしてくぐり抜けるのであろうか?
10話『おひさしぶり』の巻
とても長い間ずっと吊るされていたドキノコックスLとそれを傍観し続けたドキノコックスRはいんぎあんの魔の手から無事逃れることができるのであろうか。
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