しいたけは日本人にとって一番身近なきのこと言ってもいいでしょう。
生産量ではえのきやぶなしめじに及びませんが栽培の歴史は一番古く、昔から煮物や焼き物、出汁として利用されてきました。
そのしいたけ、 実はすごい栄養成分を秘めているって知っていましたか?
身近だからこそスルーしがちな”しいたけの栄養”に、今回はスポットライトを当ててみたいと思います。
血液をサラサラにし動脈硬化や高血圧を予防
しいたけには”エリタデニン”という成分が含まれています。
エリタデニンは血中のコレステロール量を低下させる作用があり、動脈硬化の予防が期待されます。
なんとこのエリタデニン、キノコの中でもマッシュルームとしいたけにしか無いことが分かっており、マッシュルームにはごく微量しか含まれていない為、しいたけ特有の成分といっても過言ではありません!
骨を丈夫にし骨粗しょう症予防
しいたけは調理する前に30分~1時間程度天日に干すとビタミンDが増えるって聞いたことありませんか?
これは椎茸の中に、日光に当てるとビタミンDに変わるエルゴステロールという成分が沢山含まれているためです。
ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートし、骨粗しょう症予防効果が期待できます。
便通を良くし便秘予防に
しいたけも他のキノコ類と同じように食物繊維が豊富!
吸収されようとしている脂肪を包み込んで排出し、腸の働きを活発にします。
低カロリーでダイエットに効果的
しいたけはローカロリーな食材なのでダイエットにもおススメです。
ただし油を吸収しやすい性質を持っているので、ダイエット効果を期待するなら油を使わないスープや煮物、焼き物でお召し上がり下さい。
免疫力を活性化する
しいたけにはレンチナンとβグルカン(ベータグルカン)と言う多糖類が含まれます。
どちらも免疫力を高める効果が期待されます。
しいたけの栄養まとめ
ということで日本人にとって身近なしいたけは、とても有能な栄養成分をもっているすごいやつだったんです!
僕はその栄養成分と効能から”生活習慣病予防に向いているきのこ”だと思います。
ぜひ食事の中にうまく取り入れ、常日頃から意識して食べて頂ければ幸いです。
椎茸の栄養、特にこんな人におすすめです!
- 忙しくて疲れ気味だったり、ストレスで免疫力が落ちている方
- ダイエットしたい方
- 高血圧気味の方
参考:しいたけに含まれている一般的な栄養成分表
この表は文部科学省の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」から、生しいたけの代表的な栄養成分を抜粋したものです。
≪生しいたけ(菌床栽培)の栄養成分≫
成分名 | 値 |
---|---|
エネルギー | 19kcal |
たんぱく質 | 3.0g |
食物繊維総量 |
4.2g 水溶性食物繊維(0.4g) 不溶性食物繊維(3.8g) |
カリウム | 280g |
鉄分 | 0.3mg |
マグネシウム | 15mg |
葉酸 | 44µg |
ビタミンD | 0.4µg |
※可食部100グラム中の含有量
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