ハタケシメジは畑で栽培するきのこなの?名前の由来や低カロリーレシピを紹介

ハタケシメジ

ハタケシメジ(畑占地)』というきのこをご存じですか。

えっ、きのこって畑で栽培できるの?

いえいえ、ハタケシメジという名前ですが、別に畑で栽培しているきのこというわけではないんです。

この記事では、そんなハタケシメジの名前の由来やユニークな英名、低カロリーなのに美味しいおつまみレシピまで、たっぷり紹介していきます。

ハタケシメジを深堀りすることで、食べてみたくなること間違いなし!

最近ではスーパーで見かける機会も増えているので、ぜひ名前だけでも覚えて帰ってくださいませ~。

 

目次

ハタケシメジとは

ハタケシメジは、皆さんがよく知るブナシメジより、ひとまわり大きく育つきのこです。

左がハタケシメジ、右がブナシメジ

左がハタケシメジ、右がブナシメジ

ブナシメジと比較すると軸とカサが大きく、傘の色は灰色がかっていて、軸の中にはしっかりとした繊維が縦に走っています。

比較写真の通り、全くの別物です。

ハタケシメジは食べられるきのこで、旨味が強く、しっかり加熱してもシャキシャキした食感が残ります。

苦みも無く、お子様でも食べやすい味です。

実は、旨み成分のグアニル酸とグルタミン酸を両方含んでいる、とても美味しいきのこなんです。

ちなみに、スーパーなどで見かける『丹波しめじ』も、中身はハタケシメジってご存じでしたか?

京丹波町で栽培されたハタケシメのブランド名として、この名がつけられました。

 

畑で栽培しているシメジ……というわけではない

『ハタケシメジ(畑しめじ)』という名前から、一面のきのこ畑を想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

残念ながら、ハタケシメジは畑で栽培しているわけではありません

畑や道端からハタケシメジの天然物がよく発生したため、この名前が付けられました。

なお、昔は松茸と同じ菌根菌(きんこんきん)という種類だと考えられていて、人工栽培が難しいとされてきました。

しかし、近年研究が進み、土の中に入り込んだ木材などから発生しているということがわかり、人工栽培が可能になりました

現在は、オガクズやふすまなどを混ぜ合わせた『菌床(きんしょう)』で栽培したハタケシメジがスーパーなどに並んでいます。

ハタケシメジの栽培風景

ハタケシメジの栽培風景

ちなみに、ハタケシメジの菌糸を培養した菌床を畑に埋めると、『露地栽培』ができるそう。

つまり、畑で育てた正真正銘の『畑しめじ』も夢ではないということです!

 

ハタケシメジの英名はフライドチキン・マッシュルーム?!

ハタケシメジは日本だけでなく、海外でも人気のあるきのこです。

その英名がちょっとユニークで、思わずびっくり。

なんと『フライドチキン・マッシュルーム(Fried Chicken Mushroom)』と言うんです!

フライドチキン・マッシュルーム(Fried Chicken Mushroom)

なぜこの名前なのか、生産者さんに聞いてみたところ、『食感がフライドチキンに似ているかららしいよ』とのことでした。

確かに、ハタケシメジは鶏肉のような繊維があって、しっかりとした歯ごたえとジューシーな味わいのきのこです。

ハタケシメジの繊維

ハタケシメジの繊維

この名前を知ったら、ますます食べたくなってきた方も多いのではないでしょうか?

 

ハタケシメジの低カロリーおつまみレシピ

フライドチキン・マッシュルームと言っても、ハタケシメジは低カロリーな食材です。

ハタケシメジのカロリー
25kcal / 100gあたり

※日本食品標準成分表(八訂)から引用

そこで今回は、ハタケシメジで簡単に作れる低カロリーなおつまみレシピをご紹介します。

 

『ハタケシメジおろし』(2人分)

ハタケシメジおろし

《調理時間⌚》15分

《材料》

  • ハタケシメジ・・1パック(100g)
  • 大葉・・・・・・3枚
  • 大根おろし・・・30g
  • 麵つゆ・・・・・50g

 

《作り方》

  1. ハタケシメジの石突を切り落とし、さっと3分程度ボイルする

    ハタケシメジをボイルする

  2. ハタケシメジをザルにあげ、しっかり水切りする

    水切り

  3. 麺つゆを50cc用意し、水切りしたハタケシメジを5分程度浸ける
  4. 大葉を刻み、さっと和える
  5. 器に盛り大根おろしを乗せて完成

 

 ポイント

ハタケシメジの加熱は、さっと3分茹でる程度でOKです。

お好みで、ポン酢やごま油をかけても美味しくいただけます。

 

うーん、シャキシャキ感がたまりません!

ハタケシメジは、この食感が美味しいんです。

麺つゆが染み込んだハタケシメジは、旨味がぎゅっと凝縮されていて、口の中でじゅわっと広がります。

そこに、大葉と大根おろしがさっぱりしてさわやか!

箸が止まらない美味しさでした。

カロリーも低いので、ダイエット中の方にもおすすめです。

ぜひ、皆さんもハタケシメジや丹波しめじをみかけたら、『ハタケシメジおろし』を作ってみてください。

 

まとめ

ハタケシメジについて紹介しました。

今記事のまとめです。

ハタケシメジは、その名前とは裏腹に畑で栽培しているきのこではありません。

天然物が、道端や畑から生えることがあるため、この名前が付きました。

今回ご紹介した『ハタケシメジおろし』は、シャキシャキ食感とさっぱりとした味わいが楽しめるレシピです。

低カロリーなので、ダイエット中の方にもおすすめ!

また、ハタケシメジはブナシメジなどと同じように、様々な料理に活用できます。

スーパーなどで見かけたら、ぜひ手に取って色々なレシピで味わってみてください。

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この記事を書いた人

露木 啓(つゆきのこ)のアバター 露木 啓(つゆきのこ) 関東きのこの会 代表

『“キノコ”といったら露木までっ!』
元きのこ問屋の営業マン。
生産者さんからきのこを仕入れ、主に関東のレストランや生協さん、自然食品さんに卸す仕事をしていました。
また『きのこのじかん』という情報発信サイトできのこ記事も書いていました。
今は職業きのこから離れ、趣味としてきのこと付き合っています。
主に土日に散策してきのこを撮ったり。
また、きのこの歌を作詞作曲し歌っています。

・ベーシックきのこマイスター
・ヨコハマきのこ大祭実行委員

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